平成20年第3回定例会(第3日)

—座間市ホームページ会議録より抜粋—

開催日:平成20年 8月27日
会議名:平成20年第3回定例会(第3日 8月27日)

○副議長(小野たづ子君)
続きまして、10番佐藤弥斗議員。

〔10番(佐藤弥斗君) 登壇〕(拍手)

○10番(佐藤弥斗君)  議長のお許しをいただきましたので、議席番号10番、政和会、佐藤弥斗、ただいまより通告に従いまして一般質問をさせていただきます。
今議会最後でもあり、また今期最後の一般質問となります。私自身、今期の最後の議会となりますので、悔いの残らないような質問をさせていただこうと思っております。
同僚の伊田議員はよくお得意の野球にたとえてご自身の心境を語られますが、私は小・中・高と剣道をやっておりましたので、最近20年ぶりに剣道を再開いたしましたので、剣道にたとえまして今の心境を申し上げますと、前向きに市政が進展するように何とか真剣勝負で一本とっていきたいと思っておりますので、前向きな答弁をよろしくお願いいたします。
それでは質問に入らせていただきます。
今回の質問要旨は、市長の政治姿勢について、安心・安全なまちづくりについて、道路行政について、教育問題についてでございます。
それでは、まず市長の政治姿勢について伺ってまいります。
4年前、私が議員にならせていただくきっかけとなりましたのが、小松原火力発電所問題でありました。この問題で住民と行政との間にあってはならない壁を感じ、この壁をなくすために私たち夫婦は市政に携わる決意をいたし、今に至っております。議員にならせていただきましてからは、先輩議員を始め、議員の方々、そして市長、当局の職員の方々から教えていただくことばかりでございました。
そういった志を持ちまして市政に臨んでおりますが、市民要望と行政のできる限界を埋めていくことに大変な難しさを感じております。そこで後学のためにも市長にお伺いをいたしたいと思います。
小松原発電所の問題の際にも苦慮されたことかと思いますが、今までの6期24年間、どのように市民要望を踏まえ精査し市政運営に反映してこられたのか、また議員としてやってこられた立場と、市長になられてからのお立場とではやはり違いがあったのではないかと思いますが、そのあたりについてお聞かせを願いたいと思います。
次に、安心・安全のまちづくりについて伺ってまいります。
自主防犯の観点から1点お聞きしておきます。皆さんもご存じのとおり安心・安全のまちづくりは、座間市において頑張る地方応援プログラムに申請を出している施策でございます。ですから、特に積極的な取り組みを期待しております。
平成19年6月、同年9月の定例会の一般質問において、青色回転灯を装備した自動車、いわゆる青パトによる自主防犯パトロール隊への委嘱について、委嘱制度の整備として要項を策定する予定があるのかどうかということを伺いましたところ、現在検討中であるとのお答えをいただきました。この問題につきまして、現在の進捗状況をお伺いいたします。
続きまして、防災の観点から何点か伺ってまいります。
昨年、平成19年3月には、座間市地域防災計画が新たに策定され、また市民の自主的な動きとして、ことし平成20年7月にはざま災害ボランティアネットワークが設立されました。災害ボランティアネットワークとは、ボランティアと行政などが協力し助け合える関係を構築するための組織で、平成7年の阪神・淡路大震災で多くのボランティアをまとめるコーディネーターの不足などにより、ボランティア間や行政などとの連携がうまくいかなかったことが発端となり、全国各地で組織されております。県内でも神奈川災害ボランティアネットワークのほか、大和・海老名・綾瀬・相模原・厚木など13市にネットワークがあります。
座間市には、座間市防災ボランティア本部という組織がございましたが、市民の自発的なこの組織が結成されていなかったので、防災活動に関心の高い市民の方々の自主的な活動により、2年半かけて、ざま災害ボランティアネットワークの立ち上げにこぎつけたということでございます。
ざま災害ボランティアネットワークでは、今後より能動的に防災訓練時に活動するほか、住民向けの避難所宿泊訓練や小学生対象の防災講習などを行っていきたいということだそうです。
今月8月30日には、毎年恒例の防災訓練が行われる予定でございます。多くの地域の市民が参加をし、消防隊・救急隊、自衛隊、災害ボランティアの団体、郵便局などの多くの団体が参加しておりますので、災害時にはこれだけ多くの組織が動くのかという関心もし、そして市民の意識啓発といった意味においては、またイベントとしてはかなり立派なものだと思い、当局を始め各種団体の関係各位にも深く感謝をいたしております。

しかし、実際の災害を考えましたとき、その訓練でいいのだろうかという疑問が残ります。実際の災害時には、市長は災害対策本部を立ち上げて、各避難所などに無線などで連絡をとり、各地の被害状況を把握し、被害状況に合わせた指令を出すといった作業が行われるかと思います。避難所に指定されている施設には、平成18年から19年度でMCA無線が配備されました。このMCA無線の取り扱いなどは、日常的に訓練されていられるかと思いますが、どういった訓練を今までにされているのかということをお伺いいたします。
また、避難所設置訓練が、平成17年から開始されましたが、どういった訓練内容なのかということも、あわせてお伺いをいたします。
次に、交通事故防止の啓発についてお伺いをいたします。
平成13年12月より危険運転死傷罪が施行されました。この改正の経緯は、皆さんもご存じのところかと思いますが、改めて申し上げたいと思います。
従来、交通事故の加害者は故意がないことを前提として、刑法第211条の業務上過失致死傷罪によって処理されてきました。2000年、平成12年の4月に神奈川県座間市の座間南林間線小池大橋で、検問から猛スピードで逃走してきた建設作業員の男性が運転する自動車が歩道に突っ込み、歩道を歩いていた大学生2名を死亡させた事件が発生。この男性は酒酔い運転だけでなく無免許運転で乗っていた車は車検を受けておらず、また無保険運行の極めて悪質な状態でありました。
この事故で息子を失った女性、鈴木共子さんが「そもそも業務上過失致死傷罪はモータリゼーションが発達していない時代(明治後期)にできた古い法律で、自動車事故を想定してつくられたものではない。人命を奪っておきながら、5年以下の懲役・禁錮、または50万円以下の罰金という窃盗罪よりも軽い刑罰は、悪質な運転者が死亡事故を起こしている現状にそぐわないのではないか」と法改正運動を始めました。運動の趣旨に賛同する被害者遺族たちとともに全国各地で街頭署名を重ね、この協力者の中には、東名高速飲酒運転事故で幼いお嬢様たちを失ったご両親もいました。2001年、平成13年の10月に法務大臣へ最後の署名簿を提出したときには、合計で37万4,339名の署名が集まりました。
ちなみに、業務上過失致死罪は、1968年に、それまで最高刑が禁錮3年だったものを懲役5年に引き上げる法改正がされています。これはモータリゼーションの進行により、1959年に交通死者が初めて1万人を突破し、1960年に、呼気に一定以上のアルコール分を含む酒気帯びでの運転禁止を定めた道路交通法の規定が制定されるという流れの中で、悪質な交通違反には刑が軽過ぎるとの理由により改正されたものであります。
この鈴木共子さんは皆様もご存じだと思いますが、座間市在住でいらっしゃいます。この鈴木共子さんの「生命の手記」というのがございまして、それを読ませていただきます。
「今でもよく思い出されるのが、産まれたばかりの息子に、最初に乳を含ませたときの感触と、幸せ感です。なれぬ育児に、ささいなことが不安になって育児書に翻弄されていた頼りない親でしたが、それでも若い夫婦にとって息子の誕生はこの上ない喜びであり、21世紀に成人する息子に限りない夢を託したのです。それが19年後には成人式を迎えることもなく逝ってしまうなんて、この世にこんな深い絶望があるとは想像しませんでした。逝ったのではなく、逝かされたと言うべきでしょう。19歳と6カ月、ようやく人生の第一歩を踏み出そうとしたときに、飲酒、無免許、無車検、無保険、スピード違反という悪質のきわみのドライバーに命を奪われたのです。息子が中学1年生のとき、夫は末期ガンに冒されました。残りの時間を悔いなく過ごしたいという夫の希望で、自宅での闘病を選択しました。いつか来る別れの日を怖れながらも、前向きに闘病する夫に、私も息子も反対に励まされ、家族のきずなを深めることができたようです。そんな夫が力尽きて亡くなったときは悲しかったけれども、精いっぱい生きた夫を、私も息子も誇らしく思えました。夫の分まで息子と二人、力強く生きていこうと決意につなげたのです。ただ、息子も失った今となっては、得体の知れない恐怖を消し去ることはできませんが、息子だけは何としても守り抜くという悲壮感と決意で、夫の死を乗り越えられたと思います」。一部をちょっと読ませていただきました。
本当にこういった境遇の中で、鈴木共子さんの息子さんが悲惨な事故に遭われ、その中で署名活動などをして法律が改正されたということであります。
座間市で起きた事故、そして座間市に在住している鈴木共子さんの活動がきっかけで、法改正がなされたことは、座間市としても語り継ぐべきことだと思いますし、座間市から積極的に交通事故防止の啓発をしていかなくてはならないと考えております。
鈴木さんの主催する「生命のメッセージ展」がハーモニーホールにおきまして、平成13年8月に行われ1,764名の方々が訪れました。また、鈴木共子さんを描いた映画「0からの風」の上映が昨年12月1日に行われました。そしてまた、昨年の暮れには、鈴木さんの個人的なつながりから栗原中学校で全校生徒に講演をされたそうです。
私は、座間市から積極的に、この交通事故の防止の啓発をしていったらいいかと思っているのですが、これは例えばなのですが、小池大橋のこの事故があったところの壁面に、このような悲惨な事故が起きないように祈りを込めてレリーフを設置したりとか、子供たちにこういった事故が二度と起こらないように願いを込めて絵をかいてもらうとか、また「生命のメッセージ展」は、平成13年より全国各地で行い、まだ全都道府県制覇はしていないそうですが、昨日終わった千葉県千葉市で53回目だったそうです。また、「0からの風」の上映は、昨年平成19年5月より、全国42の都道府県にて200回を超える上映会が開催されているそうです。
この「0からの風」はレンタルDVDがあるそうで、少年院や刑務所では矯正教育の教材として採用しているそうです。また、他県から「生命のメッセージ展」の常設展示施設の提供の打診もあり、現在その準備作業を行っているということでありました。そういったDVDもありますので、それを利用して図書館で市民に貸し出していただくとか、交通安全の啓発に使っていただく。また、教育現場などで教材として使用していただくことも可能かと思います。こういった啓蒙活動についての当局の見解をお伺いいたします。
続きまして、道路行政について伺ってまいります。
国道の下り車線から順次、基準点にICタグを埋め込む整備が進められているということを伺いました。ICタグには位置などのデータが入っており、リーダーでそのデータを読み込むことにより、どこにいるのかということがわかるようになっているそうです。なぜ国道の下りからかと言いますと、災害時に帰宅される方が国道を歩いて帰るということを想定して、リーダーで今どこにいるということを読み取れるように、そういった整備がなされているそうでございます。
市内には、2008年、元気なものづくり中小企業300社ということで、2008年版ということで表彰、感謝状を受けたKRDという会社もございます。そういったICタグなどの専門的な企業もございますので、そういった企業にご協力をいただいて、こういった最先端の技術を駆使した道路行政をすることも可能かと思いますが、そのことについてのご所見をお伺いいたします。
続きまして、教育問題についてでございます。
私が議員にならせていただきましてから、小学校、中学校の施設を見まして、よく子供たちにこういった施設で学ばせているのにすごく心を痛めるときがあります。例えば、ある学校では、ドアの枠の壁の間がかなりすき間があったりとか、ちょっと本当に窓が、以前にもちょっとお話ししたことがありますが、ここの窓をあけると落ちてしまうのであけないでくださいという張り紙が張られた窓があったりとかということで、とても修繕とかそういったことができないのかなというふうに思うことがあります。
そこで、財政的にかなり座間市が厳しいということはよくわかっておりますが、そういった学校施設の点検修繕をする建築関係者による、そういったボランティア制度が設立できないのかなということをちょっと考えておりますので、その点について、いかがなものかということをお伺いいたします。
また、現在、座間市では心のフレンド員というのを行っておりますが、以前にも、平成18年の9月、そしてまた12月でお伺いをしているところでありますが、今、教育現場では少人数指導ですとか、特別支援教育といったことで、人員の確保が急務であると考えております。有資格者による教員免許を持った有償のボランティアや、そういったことをやりたいという有償のボランティアの方などをぜひ教育ボランティア制度で確立をしていただけたらと思っておりますが、その点についてお伺いをいたします。
また、生徒指導といった面なのですが、名古屋市の生徒指導研究会というところによりますと、この研究発表の中で、子供たちに「必ず実践8項目」というのを取り組んでもらったという研究発表がございます。「必ず実践8項目」の一つは、ありがとうをたくさん言おう。二つ目に、はいと返事をしよう。三つ目に、わざとではなくても謝ろう。四つ目に、ごみを拾おう。五つ目、使ったものはきれいに戻そう。六つ目、節約をしよう。水、電気、時間など。七つ目、おかげさまの気持ちを持とう。八つ目、落ちついて学習や生活をしようと、この8項目を、朝の会で毎日児童全員が復唱する。そして、その日に意識して実践する項目を、きょうの重点項目として一つ決める。重点項目の決め方は日直の児童が決める。学校生活のさまざまな場面で児童は重点項目を意識して過ごす。帰りの会で実践できたかどうかを振り返り確認するといった、こういった取り組みをしたそうです。そうしましたら、トラブルなどが少なくなったり、また、ほかのお友だちとかかわりを持てなかったお友だちがかかわりを持てるようになったりですとか、先生のお手伝いを進んでやるようになった生徒がふえたという研究発表がございます。このことにつきまして、教育長の見解を求めます。
そして、放課後子どもプランの取り組みでございますが、何度かこの議会でも話題になっているところでありますが、現在ある遊友クラブというのは、座間市の場合は、PTAが主体的なところが多いというふうに思っております。私も現在PTAの会員でございます。本当にこの近年なのですが、今仕事をしているお母さん、パートをしていたり、仕事をしているお母さんというのが多くて、なかなかこういった役員さんですとか、遊友クラブの実行委員というのを受けていただける方というのは限られておりまして、この遊友クラブの回数をふやすというのはなかなか難しいところかと思いますが、放課後子どもプランへの取り組みといったところで今座間市で考えると、この遊友クラブを簡素化して、そして回数をふやしたり、またPTAのみではなく地域の多くの方にかかわっていただくといったことが必要かと思っております。
教育福祉常任委員会の方で、新潟の三条市の方に視察に伺いましたところ、そちらで取り組まれている取り組みは、どちらかというと地域の方々、ある程度の年代の方々がそういった取り組みをしているというお話を伺いました。もし、現在ある遊友クラブの内容を簡素化し、回数をふやしたとしたときの問題点、課題などについてお伺いをいたしまして1回目の質問といたします。(拍手)

○副議長(小野たづ子君)     市長。

〔市長(星野勝司君) 登壇〕

○市長(星野勝司君)  佐藤議員からの一般質問のお答えを申し上げたいと思いますが、まず、市長の政治姿勢ということでお尋ねをいただきました。一つとしては、市民要望にどう対応してきたかというお話でございました。その中でも、特に具体的なお話もあったわけでございますけれども、もう一つは、私が3期12年の議員生活、そして24年の市長生活、その立場の、そういう住民要望に対する基本的な立場の相違というものをお尋ねをいただきました。要望といいますのはさまざまな分野があるわけでございまして、私は、例えば下水とか道路とか福祉とか、いろいろありますわな。そういう市民の身近な要望、こういうものについては、もちろん私もそうですし職員にも絶えず話してきたのは、そういう要望を受けたらば受けっ放しは絶対許されないと。いわゆる、まず一つは、受けたらば責任を持つこと。そして、市民の要望にこたえられるのか、こたえられないのか。こたえられないとすれば、どういう理由でこたえられないのか。そういうことは絶対に預かりっ放しではなくて、やっぱり必ずできないことはこういう理由でできませんという回答は、しっかりと責任を持ってやってほしいということを職員にも求めてまいりました。いわゆる、当然それは市民要望にもいろいろありますけれども、行政がなすべく守備範囲の事項でございますけれども。そんなふうなことで預かりっ放しは絶対に許されないということを、私自身もそうやってきましたし、職員にもそう求めてまいりました。
事例があったような問題、これは市民の全体の利益、一部の利益、それから行政としてどう対応すべきか、直接的な形で対応をなすべきなのかどうか、いろいろな問題もあります、内容的には。ただ事例があったものについては、確かに、私にしてみれば24年間の大きな住民運動への対応の一つであったことは事実であります。その場合にも、対応する場合にも、その住民の要望というものの適否、そういうものを考える場合に、まずそれがどんなものなのかということをみずからわからないと何もできないですよ、はっきり言って。いわゆる、住民がこう言っているけれども、本当にそうなのだろうか。本当にそんなふうに大きな音が出るのだろうかと。そういうことをみずからもやっぱり同じような施設へ行って、足を運んで、まず学びとらなければ、いわゆる自分の知識を深めないと対応をしていくことは不可能でありますから、確かに事例があったときは、私は大阪とか、藤沢とかさまざま形を、現地を見させていただきました。そういう知識を持って、私としてはまず深めさせていただくことが基本であります。そして、会社の方と接触をさせていただいたと、こういう経過です。ですから、物事を対応するためには、まず自分が何の知識もなければ対応できない。みずからの知識を深める。その部分で、今まで対応を進めてきております。
議員と市長の基本的な相違点、これは基本的に違いますよ、はっきり言って。ただ同じことは、議員のときは、もういろいろと市民からこの問題、あの問題と言われてきた。共通していることは、必ず私は責任を持って回答だけは市民にしてきたということです、共通していることは。ただ、基本的に対応の仕方は相違しているのではないですか。
それから、あえて私の方から交通安全のお話でお答えをさせていただいておきますけれども、今現在さまざまな関係団体の協力の中で、交通安全、事故の撲滅に市民を挙げて取り組みをいただいているところであります。具体的なお話がございました。鈴木共子さんのお話でございました。ご質問にもありましたように、私どもも19年の12月の交通安全推進大会第2部で、モデルとなった「0からの風」を上映をさせていただきました。また、鈴木さんみずからが私どものハーモニーホールの展示室の方でメッセージ展を開催をされました。そういうふうなことで、ご協力はさせてきていただいております。それはなぜか。やっぱり悲惨な事故、本当に悲惨な事故です。二度とあってほしくない。そんな願いの中でご協力をいたしてまいりました。鈴木さんご自身、大変な苦しみ、悲しみの中で過ごされた一定の時間だったのだろうと思っています。しかしながら、その悲しみ、苦しみに耐えて、今日、そんな力強く活動をなされている鈴木さんの姿勢に、深甚なる敬意を表させていただきたいと存じております。
あと、質問については教育委員会の方からご答弁申し上げます。

○副議長(小野たづ子君)     市民部長。
〔市民部長(加藤幸雄君) 登壇〕

○市民部長(加藤幸雄君)  防犯関係、自主防犯の関係で青色回転灯の、いわゆる青パトにつきまして委嘱制度、その後の進捗状況をお尋ねいただきました。平成19年の第2回の定例会でこの問題をご質問いただいたわけでございますが、この委嘱制度につきまして、その後検討をしてきまして、自主防犯活動のために使用する自動車の確保をどのように行うかということが、最大のネックの問題として判断をいたしております。そのため、現在、市で青色回転灯つきの車両の貸出制度ができないかどうか検討をいたしております。あと、事故等の保険関係の検討、それと青色回転灯を装備した自動車による自主防犯パトロールの委嘱に関する要綱の検討等を行ってございまして、なるべく早い時期に自主防犯パトロールが実施できるよう努力してまいりたいと考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。
それから、防災関係につきまして、総合防災訓練につきましてお話をいただきました。特にMCA無線の設置はされたけれども、その後の訓練関係はどうなっているのかというご指摘でございました。この総合防災訓練につきましては、来る30日に行われるわけでございますが、発災型、対応型、発災対応型の地域密着型の訓練といたしまして、毎年、会場を地区別に変えまして行っておるところでございますが、訓練に参加いただいた市民の皆さんと防災関係者、事業所、ボランティア等が一体となりまして避難誘導、避難所開設訓練、消火活動などを行い、災害が発生した場合に、迅速に、的確にそれぞれの持ち場で対応が行えるよう実施をしているものでございます。本年も東原小学校で行う予定でございます。
お尋ねのMCA無線につきましては、現在、各コミュニティセンターを始め市内の公共施設等に71局配備をさせていただきました。この無線を使用した訓練といたしましては、現在日常的に光化学スモッグ注意報が発令された際の連絡、日常の事務連絡をかねた通信訓練等を行っております。
それから、防災関係で避難所開設訓練につきましてお話がございましたけれども、お話のように6月7日に中原小学校で開設訓練を実施しました。これは、より実践的な訓練内容といたしまして、気象協会の気象予報士による防災講話、あるいは資機材の説明、簡易トイレ、ワンタッチトイレの取り扱いの直接説明、炊き出し、消火器等の説明を行うとともに、防災ボランティアの方々によります炊き出し等を行ったところでございます。さらに実践的な訓練につきまして努力をしてまいりたいというふうに考えております。
あと、自主防災の関係で、一時避難場所が必要だというふうなご指摘がございまして、この一時避難場所につきましては、あくまでも一時的に安全を確保する場所でございますので、地域の中で、現在お決めをいただくことが基本であろうというふうに考えております。しかしながら、工業会との災害時における応急対策の協力に関する協定の中で、一時避難場所として用地をご提供いただける等ご報告をいただいてございまして、現在その場所には、一時避難場所を表示する看板の設置等を準備をしているところでございます。
以上でございます。

○副議長(小野たづ子君)     都市部長。

〔都市部長(和田永一郎君) 登壇〕

○都市部長(和田永一郎君)  道路行政ということでICタグの活用ということでご質問をいただきました。このICタグでございますけれども、内部に書きかえ可能な情報を持ち、無線でデータを読み出すことができるものでございます。既存の基準点にICタグ機能を付加した場合、これまでの経度、緯度、標高等の位置情報に加え、所在地、管理者、周辺情報等多くの場所情報を入力し、読み取り機械により、その場でこれらの情報を知ることができるものでございます。このICタグを利用した基準点は、現在、国土交通省及び国土地理院が連携して研究開発を進めており、国道等で試験的な運用も行われている状況と聞いております。この運用の中で、ICタグに内臓されているデータは、通常時のデータ活用に限らず、災害時におきます付近の避難場所の案内等利用方法には多くの可能性があると言われております。本市におきましても利用効果等に関心を持っているところでございまして、国等の今後の動向や活用状況、こういうものをよく見させていただきながら利用方法を検討いたしてまいりたいと考えているところでございます。

○副議長(小野たづ子君)     教育長。

〔教育長(金子槇之輔君) 登壇〕

○教育長(金子槇之輔君)  佐藤議員さんから教育委員会へ4点ほどご質問をいただきました。
まず名古屋市の生徒指導研究会、それの感謝の気持ちを育てる教育「八つの実践項目」についての取り組みでございますが、現在進めております教育改革の大きな柱の一つが、規範意識を育てるという心の教育であるという認識を持っております。この3月に告示されました新学習指導要領におきましても、道徳教育の充実が示されているところでございます。現在、市内のどの学校においても議員さんの話をされた生活規範的な実践項目に相当する、廊下は静かに歩こうですとか、思いやりのある言葉を使おうですとか、人の話をきちんと聞こう、あいさつをしようなどの生活目標を決め、その目標を校舎内に掲示して取り組んでいるところでございます。
また、学校によっては「オ・ア・シ・ス・サ」という合い言葉。オ、おはようございます。ア、ありがとうございます。シ、失礼します。ス、すみません。サ、さようならの五つの言葉を大切にしようという取り組みの例もございます。このように学校ごとに実践している状況でございますが、さらに発展させることも必要であると感じております。
そこで、座間市の教育目標の重点として取り組んでおります豊かな心の育成について、より具体的な言葉で示し、学校だけでなく、家庭にも地域にも協力いただけるよう現在検討をしているところでございます。
次に、教育ボランティア人員確保についてのお尋ねがございました。以前にもご質問をいただきましたが、不登校の生徒に対応するために、教育委員会として検討を重ね、ご案内のとおり、平成19年度からきめ細かな指導ができるよう、子供の心に寄り添う、心のフレンド員を中学校に配置しております。昨年度2名を配置いたしましたが、教科指導や学校行事などの教育活動の中で有効な手段の一つとなるとの検証結果から、今年度は2名を増員し、4名を配置しております。今後は心のフレンド員のさらなる研究を進めるとともに、各種大学との連携方法をさらに探り、多方面での活用についてどのような形がふさわしいものかも研究をしてまいりたいと考えております。
また、少人数指導につきましては、現在、市の非常勤講師を10人配置して、個に応じた指導に努めております。特別支援教育につきましては、特別支援教育補助員を、昨年度の5名から1名増員し、現在は6名を配置して、個々の障害の状況に応じた指導をしているところでございます。
少人数指導にいたしましても、特別支援教育にいたしましても、専門性とか指導性を問われるものでございますので、ボランティアによる増員というよりも、現在進めております非常勤講師や特別支援補助員の充実を考えておるところでございます。ご理解を賜りたいと存じます。
残りにつきましては、部長の方から答弁を申し上げます。

○副議長(小野たづ子君)     教育部長。

〔教育部長(中村咲男君) 登壇〕

○教育部長(中村咲男君)  私の方からは、残りました学校施設の修繕の関係と、ざま遊友クラブの関係の2点の質問にお答えをさせていただきます。
まず、1点目の学校施設の修繕を地域のボランティアにお願いするような制度が設けられないかというようなご質問をいただきました。学校の教育活動の充実に向けまして、地域の住民による学校支援体制づくりというのは必要なことであろうと考えております。また現在、各学校におきましては草刈りや花壇づくり、植木の剪定、図書整理など、地域の方やPTAの皆様方がご協力をいただいているわけでございます。一方、学校施設の修繕につきましては、施設が大きいだけに窓ガラスや建具を始めトイレのつまり、水道の蛇口など、多種多様にわたるところでございます。これらの修繕箇所を迅速に、かつ適切に修理することが学校運営に不可欠なことだと考えておりまして、簡易な修繕につきましては、市内の小規模工事事業者等にお願いをしているところでございます。
ただいまのご質問にもございました修繕箇所、通常、修繕箇所は、学校からの報告を受けて対応しているわけでございますが、今ご質問を受けたような修繕箇所が必要な部分につきましては、早急に対応させていただきたいと存じます。
また、質問のボランティア制度が施設の修理に性格的に、また内容的にうまく適合するかどうか、さらにボランティアを活用するに当たりましては、どのような修理について可能なのかどうか、今後よく整理し、研究をさせていただきたいと存じます。
2点目のざま遊友クラブの回数の内容、簡素化してふやしたときの問題点と課題というようなご質問もいただきました。まず遊友クラブの現状についてお話を申し上げますと、ご承知のとおり、平成11年度に栗原小学校を試行校といたしまして、開始をいたしました。現在すべての小学校で実施をしてから8年が経過したという状況でございます。各地域の遊友クラブは、地域の特色のもとで触れ合いや交流・体験を通して、心豊かな子供の育成を図る目的で実施をされてございます。各地域の内容は、地域や自治会、商店街とともに学校の全校行事のような事業展開をしている遊友クラブや、天候や協力者の人数によりまして、柔軟に対応して事業を実施している遊友クラブなどさまざまでございます。子供たちの喜ぶ姿を見るたび、親も一緒になってやっていてよかったと感じる大人の方も大分ふえてきておる状況でございます。
その反面、実行委員、協力者など、一緒に活動していただける人の確保の問題、また、さらにアンケート調査では、上級生は塾に行っており遊友クラブにいく時間がないとか、事業の内容がいつも同じなど、また実行委員としての悩みや意見なども届けられている状況でございます。連絡協議会の役員会でご質問のあったような協力員などの人手不足の対応策として内容を簡素化して、大人は見守るだけとした、そんなような案も、市から提案させていただいた経過もございますが、役員の皆さんの協議の結果、無理に内容を変えて回数をふやすというのではなくて、現在の事業内容の充実を図りつつ、継続したいというそういった結論にもなってございます。
市といたしましては、年3回の全体会や研修会などを開催をさせていただきまして、ざま遊友クラブの充実をすべく、ニュースポーツを取り入れましたり、実行委員を始め関係者の研修を講師に元校長や教育委員にお願いをして実施をしておるところでございます。このような取り組みに対しまして参加者から好評をいただいてもございます。ざま遊友クラブの充実につきましては、まずは当面、事業開催の検討課題として、各校月2回の開催を目標に、実行委員等と学校と情報交換を密にいたしまして、地域性を生かした事業展開が図られるようにしてまいりたいと考えております。よろしくご理解をいただきたいと存じます。

○副議長(小野たづ子君)  再質問ありませんか。   佐藤弥斗議員。

〔10番(佐藤弥斗君) 登壇〕

○10番(佐藤弥斗君)  全体的に前向きなご答弁をいただきまして、ありがとうございました。
1点だけ要望を申し上げます。今、全体的に安心・安全なまちづくりの内容が多かったと思います。質問のところでも触れたのですが、座間市では、頑張る地方応援プログラムの方に申請を出しております。きのうですか、ちょっとホームページを見させていただいておりましたところ、8月二十何日だったか、この申請の期限だったかと思います。今、ご答弁いただいた内容でいろいろと各課で前向きに取り組みをされております。災害ボランティアネットワークなどの立ち上げ、立ち上げたのは、もちろん市民の自主的な動きでありますが、そういった動きなどというのは、この申請に当たりまして評価される部分かと思いますので、かなりこれは前回ですか、3,000万円の上限いっぱいの国の方からいただけているというお話がありましたので、ぜひ申請を出す際に、そういった部分も考慮されて申請をお願いしたいと思います。
これで私の発言は最後になります。今回ご勇退される議員の皆さんがここにもたくさん何人かいらっしゃいます。本当に皆様から教えていただきましたことを心にとめて、今後の活動に生かしていきたいと考えております。本当に長い間、皆さん、ご苦労さまでございました。今後ともそれぞれのお立場で、変わらぬご指導をいただきたいと思っております。
また、特に市長におかれましては、3期12年、そして6期24年、合わせて36年。私が2歳のころから市政に携わっておられるという、本当に長い間、ご苦労さまでございました。
私は、市議会議員にならせていただきましてから、市長に接しさせていただきまして、人として、また政治家として見習うことが多く、これだけの政治家は私はなかなかいないというふうに評価をいたしております。本当に長い間ご苦労さまでございました。
以上で、要望でございますが、一般質問を終わらせていただきます。

○副議長(小野たづ子君)  以上で、佐藤弥斗議員の一般質問を終わります。

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