平成29年 第2回定例会(第5日)意見書の提出

—座間市ホームページ会議録より抜粋—
開催日:平成29年 6月26日
会議名:平成29年第2回定例会(第5日)

意見書の提出

<議長(京免康彦君)>
 日程第28、議員提出議案第24号、「ふるさと納税」制度の適正な運用を求める意見書の提出についてを議題とします。
 提案理由の説明を求めます。――佐藤弥斗議員。
 〔8番(佐藤弥斗君) 登壇〕(拍手)

 議長のお許しをいただきましたので、今議会において提出をさせていただきました「ふるさと納税」制度の適正な運用を求める意見書について、提案説明をさせていただきます。
 ふるさと納税制度は、本来、ふるさとや地方団体のさまざまな取り組みを応援する気持ちを形にする仕組みです。しかし、意見書にも書かれているように、現在一部の自治体において、通常では考えられない高額な特産品や換金性の高いものを返礼品として贈呈する、本来の制度の趣旨から逸脱していると考えられる対応がなされており、問題視されておりました。そして、総務省では、ことし4月に自治体に対して良識ある対応を求めた通知を出されましたが、これは地方自治法第245条の1に基づく技術的な助言であって、法的な強制力がないことが明らかになりましたので、速やかに制度本来の趣旨を果たせるように国に示す必要があると考え、今回提出をさせていただきました。
 なお、上から8行目の「このことは」と書かれておりますが、これは一部自治体において寄附金競争が過熱化していることであり、適正に行っている自治体を指すものではありません。また、下から6行目から下から4行目の「本来」から「進めていくべきである」という文章に関しましては、一般的にふるさと納税制度について財源偏在の是正のために行われているという評価もあるわけでありますが、ふるさと納税制度は、本来、ふるさとや地方団体のさまざまな取り組みを応援する気持ちを形にする仕組みであります。私は、そういった懸念を払拭し、本来のふるさと納税制度の趣旨が着実に履行されるためには、もともと国が提唱している税源移譲や、全国知事会などでも国に求めている地方交付税の法定率の引き上げを含めた抜本的な見直しを行うことが大切だと考えたために、この文章を挿入いたしましたので、ご理解いただきたいと思います。
 今回の意見書の前提となるのは、あくまでも平成29年4月1日付で総務省から出された「ふるさと納税に係る返礼品の送付等について」という通知であります。その内容がしっかりと実行され、ふるさと納税制度がふるさとや地方団体のさまざまな取り組みを応援する気持ちを形にする仕組みという本来の趣旨に沿った適正な運用となるように、国に対して強く求めたものであります。議場にいらっしゃる議員各位におかれましても、この意見書の中身についてぜひ公平にご判断をいただきまして、ご賛同をいただきたいと思います。
 以上で提案説明とさせていただきます。(拍手)

<議長(京免康彦君)>
 傍聴の方は静粛にお願いいたします。
 これより質疑に入ります。通告がありますので、発言を許します。――16番池田徳晴議員。

<池田徳晴議員>
 それでは、議長の許可をいただきましたので、議員提出議案、「ふるさと納税」制度の適正な運用を求める意見書について、質疑を行わせていただきます。
 最初に、当該意見書の提出者であるざま明進会、佐藤弥斗議員の基本的な考え方をお伺いするものであります。
 今から13日前の6月13日に本会議における一般質問があり、ふるさと納税制度についてご自身の考え方を述べられております。そして、本日、議員提出議案、「ふるさと納税」制度の適正な運用を求める意見書が上程されました。私は、一般質問で述べられているご自身の考え方と、ご自身が提案される意見書の趣旨や内容は一致していなければならないと当たり前に考えるものでありますが、まずご見解をお伺いしたいと思います。
 そしてまた、6月13日の一般質問から6月22日の議会運営委員会に意見書を提出されましたけれども、その間何らかのお考えの変更があったのかどうかもあわせてお聞きいたします。
 そういった基本的なところをまず確認いたしまして、逐次質問に入らせていただきますけれども、私は一般質問で述べられているご自身の考え方と、ご自身が提案されている意見書の趣旨や内容は一致していなければならないとの考えから、議会運営委員会が6月22日に開催されたそのとき、即刻ですね、その場でこの意見書の内容は6月13日に佐藤議員が一般質問で主張されたふるさと納税の考え方と全く真逆である、180度違うのだということを佐藤議員に問いただしました。佐藤議員はその際、「座間市議会のインターネット録画を見てください。それを見ていただくなら、一般質問の主張とこの意見書の内容は異なってはいないということはおわかりになるはずだ」ということを私に明確に述べられたものであります。そこで私は、可能な限り理解しようと思いましたので、録画をつぶさに聞き取りをいたしました。何回も何回も聞き直した結果、佐藤議員が主張する一般質問での主張と意見書の内容は異なっているとの私の認識に変わりはなく、一般質問と意見書を比べると、さまざまな部分で矛盾が発生しており、ますます理解できないことが多くなってきましたので、本日質疑をさせていただくということをお願いさせていただいたわけであります。
 私は、ふるさと納税の適正な運用について、返礼品などは必要としないと考えています。言葉を言いかえれば、ふるさと納税に対しての見返りは求めない、純粋に出身地や、お世話になった地域や、これから応援したい、そういった地域に貢献し、地方の活性化を支援したいという気持ちのあらわれであるべきだと私は考えております。佐藤議員は、ふるさと納税の疑念をどのように捉え、そしてどのように適正な運用をしていくべきとお考えなのかお伺いするものであります。
 さらに、意見書には、「本来の制度の趣旨を逸脱しているような返礼品で寄附金獲得競争が過熱化しており、地方税の応益負担の原則をゆがめるものである」との記述もございます。このようにゆがめられている原因は、どのようなものが原因となっているのか、佐藤議員のお考えをお伺いするものであります。
 また、意見書には、「返礼品などで寄附金獲得競争が過熱化しており、地方税の応益負担の原則がゆがめられている」と明記されているにもかかわらず、佐藤議員は一般質問の1問目で、「自治体に愛着を持っていただくために返礼品をお返しするというのが本来の姿であると考えます」と述べられています。ここは大事なのでもう一度言います。「自治体に愛着を持っていただくために返礼品をお返しするのが本来の姿である」というように一般質問では述べられております。
 また、再々質問において、佐藤議員はこのようにも述べております。「例えば座間水とか、商店でも座間の名産品があるのに、返礼品について座間市はやらないというのはちょっと違うのではないか。」返礼品をやらないのはちょっと違うのだというように言っています。そして、「そうでなければ市長は消極的ではないのか」とまで言っています。「消極的な市長と市民に思われるのではないか」というように発言をされております。そしてまた、さらに、「そういったことについてぜひもう一歩積極的な姿勢で対応するべきだ」と声高に返礼品の必要性を主張しております。返礼品の主張をされているのです。
 このように佐藤議員は、返礼品の励行を積極的に取り組むべきだと本会議でみずからの考えを明確にあらわしております。しかもこの発言は、直近の、今から13日前ですよ。直近の6月13日の一般質問の場のものであり、6月22日議会運営委員会に提出された意見書の内容とは全く真逆である。そして、矛盾に満ちていると言わざるを得ません。私には一般質問と意見書の内容は矛盾する内容であるとしか解釈できません。理解に苦しんでおります。佐藤議員はどのような考えを持って主張されたのか、ご説明をいただきたいと思います。
 そしてまた、意見書には、「地方の財源偏在是正」ともあります。大変失礼なことでありますけれども、ここの、財源偏在ではなくて、財源でなくて税源かなと。さまざま調べさせていただいたら財源是正というのはないのですね。税源なのかなと思いますけれども、意見書の表現を尊重してその表現を使って質疑を行いますけれども、意見書に「地方自治体に生じている財源偏在の是正は、ふるさと納税を始めとした方策ではなく、地方税拡充を図ることや地方交付税の引き上げなどの税源移譲を進めるべき」と意見書に盛り込んでいるにもかかわらず、本会議の一般質問では、ふるさと納税を積極的に進めるべきだと主張されておりますけれども、意見書との整合性が全くとれておらず、理解に苦しむところであります。
 このように、一般質問における考え方やそれに基づく主張と意見書の内容が矛盾していることについて、明快なご答弁をお願いしたいと思います。
 さらに、意見書に「財源偏在の是正はふるさと納税などの方策ではなく」云々とあります。これはあたかもふるさと納税は地方の財源偏在是正を目的としたかのような表現をされておりますけれども、そのような目的ではない。ふるさと納税はそのような目的ではないというのは明らかでもあります。ふるさと納税は財源偏在の是正が目的であるとされた根拠をお示しいただきたいと思います。
 以上で1回目の質疑とさせていただきます。

 池田徳晴議員からご質疑をいただきましたことについて答弁をさせていただきたいと思います。
 まず、一般質問で述べられている私の考えと、今回提案をさせていただいた意見書の趣旨の内容について一致していないのではないかという捉えをされているということでございました。ですが、私は、これは一致をしているというふうに考え、今回提出をさせていただいております。
 と申しますのも、一般質問でも申し上げておりますとおり、「自治体としては、返礼品競争ではなく地域振興や課題解決の意思を訴えるべきであり、返礼品を通して自治体の魅力をアピールし、寄附者とのつながりを深めるべきであると考えます」というふうに申し上げております。返礼品と申しましても、私が言っている返礼品は、本来のふるさと納税制度の趣旨にそぐう形での返礼品であります。これが総務大臣の「ふるさと納税に係る返礼品の送付等について」というこの通知の中でもございますが、ふるさと納税制度について、総務省は返礼品を否定しているものではございません。返礼品のあり方について、高額なもの、通常では考えられないような高額なものですとか、換金性の高いものですとか、金銭類似性の高いものといったものは、良識の範囲としてそういったものは控えるようにと。返礼品としては3割を超える返礼割合のものを送付している地方団体においては、速やかに3割以下にすることということで、その返礼品をやっている自治体自体をこの通知は否定をしているものではございませんので、そういった趣旨でございます。
 また、意見書提出までの間、考えに変化があったのかということでありましたが、提案説明でもご説明させていただいたとおり、特段気持ちに変化はございません。私の考え方は、一般質問の中でも先ほど述べましたとおり、ふるさと納税の趣旨に反しない、そういった形での、返礼品競争に巻き込まれるということではなく、座間市を知っていただき、ふるさと座間のことを愛していただく、そういったものであるならばということで意見を申し上げさせていただいております。
 ふるさと納税の理念をどのように捉え、そしてどのように運営していくのがよいのかというご質疑をいただきました。
 ふるさと納税制度の理念は、提案説明でも申し上げましたとおり、ふるさとや地方団体のさまざまな取り組みを応援する気持ちを形にする仕組みであります。この趣旨にそぐった形での運用が必要だというふうに考えております。そして、今回ことし4月に総務省から出されました通知にそぐう形での、そういった運用が必要だというふうに考えておりますので、今回意見書を提出させていただきました。
 「本来の制度の趣旨を逸脱しているような返礼品などで寄附金獲得競争が過熱しており、地方税の応益負担の原則をゆがめるものである」との記述がありますが、このようにゆがめられている原因について、どのようなものと私は考えているのかということ、質疑がございました。
 このようにゆがめられている原因は、意見書の中でも明記をされておりますが、通常では考えられない高額な特産品や換金性の高いものを返礼品として贈呈している、そういった行為がゆがめているというふうに思います。ですので、もともとふるさと納税の趣旨にそぐった形での、自治体のほんの感謝の気持ちですとか、自治体のPRをするといった内容の返礼品に関しては、その制度の趣旨には逸脱していないというふうに私は考えております。
 また、意見書には「返礼品など寄附金獲得競争が過熱化しており、地方税の応益負担の原則がゆがめられている」という明記をされているにもかかわらず、私が一般質問の中で、「自治体に愛着を持っていただくために返礼品をお返しするというのが本来の姿であると考える」というふうに述べているというご指摘がございましたが、再三申し上げるようでありますが、私はあくまでも一般質問の中でも、本来の目的である地域をどのように形づくっていくのか、またそれにはどのような支援が必要なのかを明確にし、離れていてもできる支援で応援していただき、そういった税に対して自治体の感謝の気持ちをあらわし、その事業に参加してよかったと感じられるような、その自治体のことを深く知っていただき、さらに愛着を持っていただく。そういったために返礼品をお返しするというのが本来の姿であると考えるというふうに申し上げておりますので、矛盾をするものとは考えません。現に総務省の通知におきましても、返礼品をやられている自治体を否定している記述はなく、返礼品のあり方を、本来の趣旨にそぐうような形での返礼品のあり方ということを書かれておりますので、返礼品をすること自体にそのふるさと納税制度の本来の趣旨がゆがめられているわけではなく、寄附金を獲得するために通常では考えられないような高額な返礼品ですとか、その自治体に関係ないような形での返礼品、また換金性の高いようなものですとか、そういったものに関しては、そのふるさと納税制度の趣旨とそぐわないというふうに考えておりますので、矛盾をする内容ではないと私は思っております。
 また、「地方自治体に生じている財源偏在の是正は、ふるさと納税を始めとした方策ではなく、地方税拡充を図ることや地方交付税の引き上げなどの税源移譲を進めるべき」と意見書に盛り込んでいるということを聞かれました。ふるさと納税を積極的に進めるべきだという意図が全く理解できないということで聞かれましたが、提案説明でも申し上げましたとおり、ふるさと納税制度は、本来、ふるさとや地方団体のさまざまな取り組みを応援する気持ちを形にする仕組みであります。しかし、一般的には財源の偏在の是正ということも言われている。そういった懸念を払拭するために、本来のふるさと納税制度の趣旨が着実に履行されるためには、もともとこれは国が提唱していることでありますが、税源の移譲や、全国知事会などでも国に求めている地方交付税の法定率の引き上げを含めた抜本的な見直しを行うことも大切だというふうに考えたために、このように書かせていただいておりますので、何ら矛盾があるものではございません。
 また、ふるさと納税制度が財源偏在の是正を目的とされたという根拠はということで聞かれましたが、今申し上げましたとおり、そうではなく、ふるさと納税制度はもともと、一般質問の中でもそれは申し上げておりますし、意見書の中でも書かせていただいておりますが、意見書の中では、「生まれ育った自治体等に寄附し、その自治体の活性化を助成し、寄附者に対しては個人住民税が軽減されるふるさと納税制度」ということで書かせていただいております。ですので、この総務省の通知のとおり、ふるさと納税制度はふるさとや地方団体のさまざまな取り組みを応援する気持ちを形にする仕組みでありますので、財源の偏在の是正という目的ではないということを答弁をさせていただきます。
 以上です。

<議長(京免康彦君)>
 再質疑はありませんか。――池田徳晴議員。

<池田徳晴議員>
 それでは、ご答弁いただきましたので、それに対しての再質疑をさせていただきます。
 まず、今この中の意見書の中のことについてなのですけれども、下のほうに、「本来、地方自治体間に生じている財源偏在の是正は」という部分がございますが、これはふるさと納税の云々でなくて、基本的なほかの部分でのことということで、これはふるさと納税の適正な運用についての話ではないというご答弁というふうに理解しましたけど、それでよろしいのかどうか確認しておきます。
 したがいまして、この意見書について、よくわかりませんけれども、税源移譲の関係について、ふるさと納税そのものではないけれども、ちょっと違う部分について追加して記載しているのだという理解でよろしいのかどうか。
 それから、ふるさと納税についての返礼品、これが非常に過熱しているということは私も十分知っています。佐藤議員もそうだと思いますけれども、さまざまな日本全国津々浦々いろんな形で返礼品のことを今やっていますけれども、それについて非常に過熱している、それはもうちょっと異常な状態だということであります。ただ、返礼品をするということのそのきっかけがあるがために、だんだんエスカレートしていったという部分があるのです。ですから、我々が返礼品ということをするときは、もっとしっかりと返礼品についてのことを議論しながらやっていかなければ、どうしてもこのふるさと納税を座間市も欲しいとかという部分が強く出れば出るほど、その過熱していくということについて大変大きな力になっていくかと思います。そういった異常状態を防ぐための方策というのはどのように考えられているのでしょうか。返礼品を、確かに国のほうではそういった部分について、あくまでも返礼品ですから、ありがとうございます程度のことだと思いますけれども、それが今は全くかけ離れている。そういったことについて、そのきっかけを与えることが、それはあってはならないと思っています。そういった意味での過熱させないための方策についてどのように考えているのか。
 佐藤議員は、一般質問の場でこのようにも述べているのですね。先ほどもありましたけれども、いわゆる1問目では、「愛着を持っていただくために返礼品をお返しするというのが本来の姿である。」ただ単純に返礼品という表現ですけれども、この返礼品をどういうものにするのだということについてここでは言及していませんが、「座間市などでもしっかりと新たな形でも考えて返礼品をするべきだ」ということと、それから再質問では、1問目でふるさと納税の金額的なこともお聞きになっています。その金額的なことをお聞きになっていて、座間市から市外、いわゆる他市町村に7,663万円ほどのふるさと納税がされている。しかし、座間市には13万円ほどしか入ってきていない。さらには市民税の控除額というのも3,500万円ほど出ている。非常に座間市にとっては財源的に厳しい状況である。確かにそうだと思います。
 しかし、そういったことについて佐藤弥斗議員は大変心配をしているのだという表明もされています。この大変心配しているというのは、どのような意味合いで使っているのかをご説明いただきたいと思います。この心配しているがために、その市外に流れていくふるさと納税、いわゆる寄附金ですけれども、そういったものを市内にとどめたいと思っているかもしれませんが、そのために返礼品を使うのだということでは、主客転倒していると思います。そういった意味での説明がまだまだ不十分だと思いますので、その辺についてのご説明をいただきたいと思います。
 そういった減額をされている実態があるのだということで、さらに再々質問の場では、「前向きに検討しなければならない」と。返礼品についてですよ。前向きに検討しなければいけない。そして、「より一歩も二歩も踏み込んだ積極的な姿勢でそれを検討しなければいけないのだ」ということを主張されております。そういった返礼品のこの危うさ、それをどのように捉えているのか。それについてのお考えをまずお示しいただきたいと思います。
 それから、一般質問で行われた、やった自分の考えと、いわゆる意見書を提出した段階で、今もそうでしょうけれども、全く考えは変わっていないということでありますので、そういった部分については、ちょっと議員は、私は、何ていうのですか、非常に矛盾したことをさまざまおっしゃっていますので、非常にわかりにくいという感覚を持っています。佐藤議員が、自分では矛盾していない、自分では考えが変わっていない、そして一般質問のときも今も変わっていないのだという表現をしながらさまざまな今もご説明いただきましたけれども、これはですね、もう少し具体的な部分を捉えながら、そしてしっかりと相手にわかるような説明をしなければ、非常に我々も混乱します。そういった部分については、もう少しこの意見書についてもそうですよね。ふるさと納税のこの適正な運用を求めるという中で、そう関係のないような税源移譲等ね、こういうのを入れてみたり、我々は何のためにこれが入っているのか、いろいろ調べましたよ、私も。だけど、何がどうして結びついているのかというのがなかなかはっきりとしないということについて、やはりこういったものを正式な場で、我々は議員ですのでね、市民から信託を受けて、市民の代表として発言されていますので、そういった疑問、疑義を生じないような、そういったやり方というのをしっかりとやってもらわないといけないなと私は考えています。
 そういったことについて、さまざまこの返礼品について、私は今もってまだ非常に矛盾しているなというようには感じています。まだ議員が話していませんけれども、佐藤議員の説明は説明でお聞きしますけれども、そういった部分について再度ご答弁いただきたいと思います。

ご質疑いただきました。なぜ財源の是正というところ、税源の移譲、財源の是正というところを文言を入れたのかということで再度ご質疑をいただきました。
 先ほど来申し上げていますとおり、一般的にそのようなことが言われており、また一般質問におきましても、私はそのあたりのことは伺っておりませんが、市長のほうでもそういった答弁が、そういった旨の答弁がなされております。「ふるさと納税の率直な私の所見ということでお尋ねいただきましたが、一言で言うとナンセンスだというふうに思っています」というふうにおっしゃっており、「地方団体間の競争が過熱しているほか、一部の地方団体ではふるさと納税の趣旨に反するような返礼品が送付されていることを指摘されている」ということや、「東京一極集中の是正ということが言われておりますけれども、そういった政策はふるさと納税のこういった寄附に頼ることではなく、税源のあり方、これ自体をしっかりと見直す必要があるという立場にいる」というふうにおっしゃっておられます。そして、私は、再質問の中で、「市長のそのご所見というものは大変そのとおりだというふうに思っており、大変立派だ」ということを申し上げております。ですので、そこに関しては何ら矛盾するものでもなく、一般的にそのようなことが言われているということで、この文言を入れさせていただきました。
 また、今現在返礼品が始まり、異常な状態、もともとのふるさと納税の趣旨に全くかけ離れている状態についてどのように考えているのかということでご質疑いただきましたが、先ほど来申し上げているとおり、ふるさと納税制度は私は大変よい制度だというふうに思っておりますが、それに対して返礼品というのはそれぞれの自治体で自由にやられている、そのふるさと納税制度の趣旨に反しない形でやられるのが望ましいということで今回も通知が出されております。それぞれの自治体の施策を訴え、そしてその施策に参加してよかったと思われるような、そんな返礼品をされているところもございます。一般質問の中でも申し上げましたが、体験会や地元のイベントの参加をするような形のものですとか、そういったことも一般質問の中で私は申し上げておりますので、そういった形で進めるのであれば、座間市でも返礼品を行っていくのはよろしいのではないでしょうかということで、その主張は全く一貫して変わっておらず、とにかくやみくもに返礼品をしてくださいと言っているわけではなく、本来の趣旨にそぐう形での、座間市らしい、座間市をさらに愛していただける、寄附をしていただいた方がさらに座間市のことを知っていただく、そんな形での返礼品であればやっていただけたらというふうに考えているということを申し上げているわけでありますので、何らそこに関しては矛盾をしているものではないというふうに思いますし、そのかけ離れている異常事態については、この総務大臣のほうの通知がしっかりと履行されることこそが、そのことがその異常な事態を正常な形に、本来のふるさと納税の制度の趣旨にそぐう形になるというふうに信じておりますので、そういった趣旨で私は今回意見書を出させていただきました。
 また、私が、これ、意見書についての質疑でありますけれども、その直前のということでありますが、一般質問の中で、今座間市が平成27年約7,600万円が他市町村に寄附をされ、また住民税の控除額として約3,500万円が流出をしたということに対して大変心配をしているということを申し上げました。それは本当に大変心配をしているということ、それの意味でありますので、そしてまた、今は一般の方のふるさと納税でおさまっておりますけれども、これから、今も現在始まっておりますが、企業版のふるさと納税制度も始まっております。さらにこの金額が大きくなっていくのではないかということを心配しているということでございます。
 そして、全く考えが変わっていないということに対して再度矛盾を感じるということでご指摘をいただきましたが、先ほど来申し上げているとおり、特に私は矛盾を感じておりません。一般質問の中でも、返礼品、ただただやみくもに返礼品をやってほしいということを申し上げているわけではなく、ふるさと納税制度の趣旨に適した形での返礼品を考えていただけたらということで申し上げておりますので、特にここは考えは全く変わっておりませんので、それについてぜひご理解をいただければと思います。
 以上です。

<議長(京免康彦君)>
 再質疑はありませんか。――池田徳晴議員。

<議長(京免康彦君)>
 再質疑に対しての、今、再々だよね。失礼しました。再質疑に対してのご答弁をいただきました。再々質疑をさせていただきます。
 やはりね、佐藤議員、どうもぴんとこないなと思った原因の、さまざまあると思いますけれども、一つがちょっとわかった。何かというと、佐藤議員が意見書等をこういう文案でつくられた。中身を何か書きました。何かを参考にされて書いたのだと思う。だけれども、今の答弁では、「市長が話をしたのだ」と。「答弁の中でこういう表現を使ったのだ」と。「そして一般的にもよく使われているではないか。だから私も使いました」という答弁がありました。それがね、まずまずいのだと思う。だって、聞いたら自分で十分理解もしていないで、聞いたら「市長があのときに答弁でこういう話をしたからちょっと入れさせてもらったのですよ。」聞きますと、「ふるさと納税は余り直接は関係ないよ」ということも言っています。そういったこと自体が非常に矛盾を感じることの一つの原因かなと思っています。
 そして、市長の話が出ましたので、私も最初にインターネット中継をさまざま見させていただきましたという中で、何だこれはというのがあったのですね。何だこれはというのは、「市長のおっしゃることはもっともだというふうに思います」とか、あるいは「大変市長としては立派なことです」という表現もされています。だから私は、佐藤議員は市長の考え方と同じというふうに勘違いされているかもしれませんけれども、私から言わせると、こういった「市長がおっしゃることはもっともだ」とか、「大変市長としては立派だ」とかいうようなことを言いながらやるというのは、これは非常に安っぽい言葉だと思っています。安っぽいのですよ、これは。そして、市長がおっしゃることということを言っていますけれども、その後に必ず否定する言葉で、「ですけれども」と。「市長はこう言って立派だと思いますけれども、ですが」、「市長はこうですけれども、が」とかいいながら否定されています。そういった部分で非常にこれ、佐藤議員の趣旨がちょっとなかなかよく伝わってこないというふうに思います。(「意見をばんばん言っていいんだな」と呼ぶ者あり)
 そういった意味で、何を心配しているのということについてお聞きしたら、やっぱりそうなのですよ。何を心配しているのかということについて、非常に自分では言葉で言っているだけであって、何を心配しているのかよくわからない。ただ、私は、お話ししていますように、ふるさと納税の返礼品が……(「どうしたいのだ」と呼ぶ者あり)。

<議長(京免康彦君)>
 池田議員、質疑に入ってください。

<議長(京免康彦君)>
 返礼品が……(「もっとピシャリと言ったら」と呼ぶ者あり)返礼品についてですけれどもね、これがどんどんどんどん過熱していくということについて、自分ではまだはっきりとつかんでいない。ただ、大変心配しているのだということについて、もう一度心配している内容というのをしっかりと答弁していただきたいと思います。
 以上です。

まず、一般質問において私が申し上げた、市長と同じ意見だということが安っぽいというふうにおっしゃいましたが、私は本当に心からそう思っているわけで、そのために、それも示す意味も含めまして、もともとその地方の財源の偏在というのは今課題になっているわけでありますし、一般的にそのふるさと納税制度がそういったものを是正するために行われているということがかいま見られるといったような、そういった評価も聞くわけでありますので、そのためにこちらには文言として入れさせていただきました。
 そして、何を心配されているのかということで、先ほど答弁したとおりではありますが、ふるさと納税制度によって座間市の貴重な財源が流出している、またこれからさらにそれが強まるのではないかという、そういったことを私は心配をしているという旨でございますので、ご理解をいただければというふうに思います。
 以上であります。

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