平成22年第4回定例会(第5日)

—座間市ホームページ会議録より抜粋—
開催日:平成22年12月 6日
会議名:平成22年第4回定例会(第5日12月 6日)

○議長(長谷川光君)再質問ありませんか。
以上で三枝浩樹議員の一般質問を終わります。
続きまして、4番佐藤弥斗議員。

〔4番(佐藤弥斗君)登壇〕(拍手)

○4番(佐藤弥斗君)議長のお許しをいただきましたので、議席番号4番、政和会、佐藤弥斗、通告に従いまして一般質問をさせていただきます。
今回の質問要旨は、財政問題について、これからのまちづくりについて、幼保一元化について、命の大切さを伝える事業についてであります。
まず、財政問題についてから伺ってまいります。
11月15日、内閣府より発表された実質国内総生産、GDP成長率速報値によりますと、7月から9月期はGDPは前期比0.9%増、四半世紀連続 プラスとなり、1年に換算すると3.9%の成長率になったとされています。しかし、この数値は、エコカー補助金の打ち切りや、たばこ増税を前にした駆け込 み需要や、夏の猛暑でのエアコンの販売増、地デジ対応テレビの買いかえなどエコポイント付加も後押しし内需での個人消費が急増したものとされ、一方、外需 は円高と海外経済の減速で伸びは鈍り、成長率ゼロに等しい状況にあります。これらのことを考え合わせると、決して真の成長ではなく、10月には自動車販売 が前年同月より20%以上減となっており、12月には家電エコポイントが半減されるため、現在の地デジ対応テレビの販売も長続きしないことが予測され、 10月から12月期は消費の反動減と、一転してマイナス成長になると予測されております。さらに深刻なのは雇用状況であり、特に大学生の内定率が10月1 日現在57.6%と異常な状況と言わざるを得ません。
このような社会情勢の中で、いよいよ本市も平成23年度予算編成作業が進められてまいります。そこで何点かご質問をしてまいります。
まず、主財源であります市税であります。本年度、市税の補正は一度もされておりません。第1点目として、個人市民税、現年分でありますが……。こ れは沖本議員にちょっとつくっていただいたグラフなのですが、平成21年度当初予算額は9億1,644万1,000円。個人市民税、予算額は82億 1,600万8,000円で、決算額は79億3,803万2,000円で、この予算と比較しますとマイナス2億7,797万6,000円、3.4%減であ ります。平成22年度当初予算は75億9,594万4,000円で、平成21年度当初よりマイナス6億2,006万4,000円、7.5%減、平成21年 度決算と比較するとマイナス3億428万8,000円、4.3%減とかなり厳しい予測がされておりますが、私としましては、市民の所得状況等からして、果 たして平成22年度当初予算額を確保できるか心配をいたしております。
現在、当局として、個人市民税、現年分の平成22年度決算見込み額をどう推計しているのか、また、当局の立てている財政計画において平成23年度の実施計画額はどうなっているのかを伺います。
第2点として、法人市民税、現年分でありますが、平成21年度当初予算額は9億1,644万1,000円で決算額は7億37万円であります。当初 予算と比較しますとマイナス2億1,607万1,000円、23.6%と激減をしているわけでありますけれども、そして平成22年度当初予算は5億 7,419万8,000円で、平成21年度当初予算のマイナス3億4,224万3,000円、37.3%減、平成21年度決算と比較しますとマイナス1億 2,617万2,000円、18%減と計上されております。
市内法人の厳しい状況を見込みながら計上しておりますが、平成22年度決算の法人市民税、現年分の見込みはどう推計されているのか、また、平成23年度実施計画額はどうなっているのかを伺います。
3点目としまして、固定資産税、現年分であります。平成21年度当初予算は69億5,117万7,000円、決算額はプラス1億1,362万 6,000円の1.6%増の70億6,480万3,000円になっておりまして、平成22年度当初予算は70億7,700万1,000円で、平成21年度 当初予算にプラス1億2,582万4,000円、1.8%増、平成21年度決算に対しプラス1,219万8,000円、0.2%増となっております。若干 微増をしているような状況であります。
また、都市計画税、現年分は、平成21年度予算、10億7,567万6,000円、決算額はプラス883万9,000円、0.8%増の10億 8,451万5,000円、平成22年度予算、10億8,397万1,000円で、平成21年度に対しプラス829万5,000円、0.8%増、平成21 年度決算に対しマイナス54万4,000円、0.5%減となっており、固定資産税、都市計画税は横並びか多少の増額を見込めるものかと考えます。
固定資産税、都市計画税についても、平成22年度の決算見込み額と平成23年度の実施計画額を明らかにしていただきたいと思います。
神奈川県下の横浜市を除く17市の平成21年度決算状況の比較の統計を見てみますと、当市は人口で17市中11位となっておりますが、目的別歳出 の民生費、民生費というのは皆さんご存じだと思いますが、障害福祉費や老人福祉費などの社会福祉費、児童福祉費、生活保護費など主に福祉への歳出でありま すけれども、住民一人当たりの金額は、多い順に、1位、平塚市、10万1,435円、2位、相模原市、10万561円、3位、厚木市、9万9,645円 と、いずれも人口規模の大きな市となっていますが、4位に当市がついておりまして、9万5,344円となっております。また、この構成比を見てみますと、 35.6%と県下17市中で最も高くなっている状況にあります。
性質別歳出を見ますと、生活保護、医療扶助などに支出される扶助費が、構成比22.1%、住民一人当たり5万9,232円と、県下17市中、とも に1位となっている状況であります。一方、人件費は構成比21.6%、住民一人当たり5万7,835円で、17市中16位と低い数値になっております。近 年、国で決められている福祉政策などの執行に係る義務的経費の地方負担が重くのしかかっていることがどこの地方自治体でも問題になっておりますが、座間市 においても人件費の削減などの行政改革に努力をされておりますが、扶助費の増加が財政を圧迫している状況だということがこのデータからわかります。
本市が県下でも民生費、扶助費の比率が高くなっている要因については、当局において分析をされているのではないかと思いますが、市長の見解を求めます。
本市の平成21年度一般会計決算額は342億2,000万円であります。そして、本市に隣接している市でありまして人口規模もほぼ同等の海老名市 の……。一覧表にしてみました。海老名市の平成21年度の一般会計の決算額ですけれども、368億5,000万円となっております。これは26億 3,000万円、海老名市の方が多いのですけれども、生活保護扶助費を比べてみますと、座間市が29億7,000万円で海老名市は15億3,000万円 と……(「そんなに違うの」と呼ぶ者あり)座間市の方が14億4,000万円高くなっております。生活保護の総務費の方ですが、座間市は1億2,500万 円で海老名市は1億3,000万円と、海老名市の方が500万円高くなっております。保護世帯の方が、座間市が1,012世帯で海老名市が768世帯で、 座間市の方が244世帯多くなっていて、保護人数は座間市が1,494名で海老名市が1,129名で、365名、座間市の方が多くなっている状況にありま す。
また、平成22年度の予算におきましては、座間市が337億4,700万円の予算でありますけれども、海老名市が368億3,000万円というこ とで、海老名市さんの方が30億8,300万円、予算としては多いのですけれども、生活保護扶助費は座間市が29億8,000万円、海老名市が16億 2,000万円と、座間市の方が13億8,000万円多くなっていて、生活保護の総務費の方は座間市が1億5,000万円、海老名市が1億8,000万円 と、海老名市の方が3,000万円多くなっているという状況であります。
平成22年11月1日現在の保護世帯数の比較ですけれども、座間市が1,378世帯、海老名市は839世帯で、座間市の方が539世帯多い。保護人数は、座間市の方が2,705名、海老名市が1,244名で、1,461名、座間市の方が多いという状況にあります。
今回の予算において生活保護費の増額が上程されておりまして、座間市の生活保護の扶助費は約35億2,000万円にはね上がりました。本市と海老 名市とでは級地の違いによる経費の差もあると思いますし、さきの総括質疑の答弁でも、座間市は近隣市と比べて生活保護費の比率が高い要因の一つに、公営住 宅が多いことが挙げられておりました。海老名市には122戸の市営住宅があり、座間市は市営住宅は340戸あり、現在解体中など政策空き部屋が23戸あり ますので、正確には現在317戸あります。ということで、海老名市の約2.6倍の市営住宅があるわけでありますけれども、しかし、要因はそれだけではない のではないかなというふうに私は思っているのですが、ほかにも要因を分析されているようでしたらお示しをいただきたいと思います。
続きまして、これからのまちづくりについて伺ってまいります。
第四次総合計画では協働のまちづくりを前面に打ち出しており、都市マスタープランでも市民との協働のフローが示されております。現在は地域別説明 会、パブリックコメントの募集が終わり、都市計画審議会に諮問をしている段階であります。都市マスタープランの地域別説明会では、私は小松原、ひばりが丘 地域の説明会に参加をさせていただきましたが、小松原、ひばりが丘地域は、皆さんもご存じのとおり住工混在の問題がありますので、市民と工場とで話し合い を進め、住区ごとに街区計画などを立てて市民と協働で今後進めていきたいといった旨の説明がなされました。しかし、地域別説明会に参加した市民の方々の意 見は、都市マスタープランに関するものももちろんありましたが、地域要望的なものが多くあり、市民の方々にさらに都市マスタープランへの理解をしていただ かなくては、市民との協働は難しいというふうに私は感じました。
そこで、今回の地域別説明会の告知方法、市民の参加状況、現時点での反省点、今回の地域別説明会、パブリックコメントを終えての所感、今後どのよ うに市民と協働で都市マスタープランの実行や各地域の街区計画などを作成していこうと考えているのか、手法と課題について伺います。
これからのまちづくりの大きなポイントは、市民との協働をいかに実現していくかというところにあると思います。それには市民への啓発より先に、市 の職員さん方の意識向上を図らなくてはいけないのではないかとつくづく感じております。協働のまちづくりは市民にボランティアを求めるわけですから、市の 職員さん方はボランティアをする市民の気持ちを理解することが必要不可欠だというふうに考えますし、職員の方々が市民の皆さんとともにボランティアへの取 り組みを率先して行っていくという認識が大切だというふうに考えております。
そこで、市の職員さん方がプライベートでどのようなボランティアをしているのかという調査をする必要があるのではないかと私は感じております。 (「プライベートだよ」と呼ぶ者あり)自治会の役員をやっているとかPTAの役員をやっている、子供たちに野球などのスポーツを教えている、ボーイスカウ トやガールスカウトの育成をしている、野球協会などのスポーツ協会の役員をしている、遊友クラブでお手伝いをしている、そういったいろいろなボランティア があるわけですけれども、どのぐらいの職員さんが日ごろそういった活動をしているのかという把握は、第四次総合計画で協働のまちづくりを全面的にうたわれ ている本市におきましては必要であると私は考えております。
また、このことは以前一般質問で質問させていただきましたが、職員の人材バンク的な把握ということにも結びつけられると思いますのでその必要性を強く感じているのですが、市長の見解を伺います。
また、柔軟な発想によるアイデアで市民をどのように巻き込んでいくかという創意工夫がとても重要なポイントになってくるのだと思います。市民がど のようなことに関心を持ち、どういう流れでそういったことに巻き込まれていくのか、どういったところに宣伝をすればより多くの市民に参加をしていただける のかという研究を、企画を立てる職員の方々はぜひしていただきたいと思いますし、そういった工夫は、多くの市民の方に参加をしていただこうとするのであれ ば当たり前にするものだというふうに私は思います。そしてまた、市民の皆さんにボランティアをしていただく場面では、職員さんが率先して市民の皆さんとと もにボランティアへの取り組みを行っていく姿勢を示していくことが何より大切だというふうに思いますが、市長のご所見を伺います。
そしてさらに、座間市外の方に座間市に来ていただいて、どういうふうに座間市でお金を使っていただくかということを考え、これからの座間市をどう いったテーマを持ってコーディネートしていくかということが一つの大きなポイントだというふうに考えます。座間市外から座間市に来た方に座間市の印象を伺 いますと、「自然を生かした大きな公園が多い」「緑が多い」「ヒマワリ畑がすてき」「のんびりしていて過ごしやすそう」「コミュニティバスはすばらし い」。実際に聞いたらそうおっしゃったので。「基地があるし日産があるし、東部は住宅地や工場が多く、西部は古くからの町並みや田畑が多く、街ががらっと 変わる印象がある」「坂が多い」。そして一方、「大きな駅がない」「交通が不便」「狭い道が多い」「バスをおりた後の歩道がないところが多い」「飛行機が うるさい」「中学校給食や小学校にプールがないのは驚き」といったさまざまな印象を持たれております。
座間市の地図なのですけれども、皆さんよくご存じだと思うのですが、市民の方も見ていらっしゃいますので。座間市にはこうして真ん中に小田急小田 原線が走っているわけでありますし、こちらにJRの相模線が走っております。そしてこちらの南の方には相鉄線の方が走っているわけですけれども、そしてま た近隣には、例えば田園都市線ですとかそういった駅もありますし、小田急江ノ島線の駅もすぐ近隣にあるので、ある意味において非常に便利なアクセスがある 市だというふうに思います。ただし、この幾つかのラインに行くまでの公共交通機関が少なかったりなかったりするところもあるので、不便なところがあるのだ というふうに私は思います。まず、このアクセスをどうつないでいくかというのが座間市の大きな課題だと思いますが、市長のお考えをお示しください。
今議会でも何度も話題に上がっておりますが、座間市の出身で活躍している芸能人の方は、不思議なのですが、美人の方が多いですよね。名取裕子さん だとか松嶋菜々子さん、小雪さん、小雪さんのお姉さんの弥生さん、南明奈さん、鈴木亜美さんなど。また、つい先日、沖本議員もおっしゃっておりましたが、 11月20日には座間市在住の村山和実さんがミス・インターナショナル日本代表に選ばれるというビッグニュースもありました。そしてスポーツ界で活躍され ている方も多く、元キックボクサーの前田憲作さん、横浜ベイスターズで活躍する安斉雄虎投手やプロサッカー選手の飯田健巳選手、女性は、小野議員さんが おっしゃっておりましたが、プロサッカー選手の大野忍選手など、多くの座間市出身の方々が各界で活躍をされております。
私が座間市の政策で以前から高く評価しているものの一つに、平成17年7月に宣言をしました健康文化都市があります。そして、日ごろ感じているこ となのですが、座間市にはウオーキングやジョギングをしている方が多いなという印象があります。例えばウオーキングやジョギングをして、相模健康センター ですとか湯快爽快といった温泉に入っていただくような、そんなコースを設定したり、相武台の駅から大坂台公園まで行って、その大坂台公園の健康遊具を使っ た体操をし、スカイアリーナで骨盤体操や健康体操などをして湯快爽快までウオーキングをしておふろに入って帰るといったコースを提案して、週末は座間に来 て健康になって帰ろうとか、週末は座間に来て元気になって帰ろうといったキャッチコピーで売り込んだり、体にいい食べ物や美容効果の高い食べ物を食べた り、エステやマッサージ、整体などをメーンにしたコースを提案して、週末は座間市に帰ってきれいになって帰ろうといったキャッチコピーでまちづくりをコー ディネートしていくのは一つのアイデアだというふうに思いますが、市長のご所見を伺います。
続きまして、幼保一元化について伺ってまいります。
男女共同参画白書によりますと……、これは以前にもちょっと出させていただいたグラフなのですけれども、共働き世帯と専業主婦世帯のグラフなので すけれども、平成9年を境に、専業主婦世帯がこう下がっていまして、共働き世帯は上がっていて、逆転をしているふうになっております。これに伴いまして保 育所の利用人数の方がふえておりまして、保育所の利用人数は1994年に168万人からふえ続けて、平成22年4月の保育所利用者数は約208万人です ね、そして40万人で24%増。待機児童は2万6,275人と増加し続けております。一方、1978年に250万人だった幼稚園の利用者数は、2000年 に保育園利用者に逆転され、ことしは約161万人と、89万人、36%減と激減をしております。そして近年、幼稚園は保育時間の延長などのサービスを充実 させ、保育園では教育的なプログラムを充実させるところもふえています。実質的に幼稚園と保育所のサービス内容が近づきつつあると言えます。
また、保育所の待機児童の解消と教育水準の均等化を図るために、政府は、2013年度から幼稚園と保育所を統合した仮称こども園を導入し、昨年来 には、緊急経済対策に保育サービスの整備に伴う保育士などの雇用拡大、女性の就労支援を目指すとしております。このこども園は、教育施設の幼稚園と福祉施 設の保育所の機能を統合した新しい施設として職員の資格指針、料金体系も一本化し、幼稚園、保育所の制度の垣根をなくし、すべての子に幼児教育も保育も提 供するとしています。
しかし、保育所は保育に欠ける児童を収容する厚生労働省の所管する児童福祉施設であり、幼稚園は就学前に通わせる文部科学省の所管する教育施設で あります。さまざまな部分で保育所と幼稚園は違いがあるわけですけれども、根拠法令も違いますし、補助金などの申請だかと、そういった制度もすべて変わっ てまいりますので、これを一本化させるにはかなりの厚い壁があるというふうに思っております。
政府は、11月1日に、10年後に幼稚園と保育所を廃止し、平成25年度に新設するこども園への完全移行案を提示しましたが、幼稚園や保護者の関 係団体などの反発を受け、11月16日には、幼稚園と保育所を統合する幼保一体化計画に関し、幼稚園と保育所を存続させる案を含む5案を提示しました。
私としては、政府がこの幼保一体化で待機児童解消を図り、さらに保育士などの雇用拡大、女性の就労支援を目指すとしておりますが、少子化の中で定 員割れを起こしている幼稚園はふえ続けていると聞いておりますし、その一方で、特に都市部では0歳から2歳児の待機児童は依然として増加している状況の中 で、果たして政府が目指す目標が達成できるのか疑問でありますし、同時に、保護者としては保育や教育の質の低下を心配するものであります。
この政府のこども園、幼保一元化、さらには幼保一体化について、直接所管する保健福祉部並びに教育長の率直なご所見をお聞かせください。座間市の 幼稚園の利用人数と保育所の利用人数の推移などの分析や、今後の座間市における幼保一元化、さらには幼保一体化への庁内での福祉保健部、教育部での横断的 な研究などをされているのかを伺います。幼保一元化、幼保一体化に対しての本市にあります保育所や幼稚園などの各施設から意見を聴取しているのかを伺いま す。
続きまして、命の大切さを伝える事業について伺ってまいります。
平成20年第3回定例会の一般質問でも取り上げましたが、相武台東小学校、座間中学校から座間高に進学し、1年間の浪人の末、念願の早稲田大学に 進学した鈴木零君は、今から10年前の2000年4月9日の深夜、予備校時代の友達と2人で南林間線の小池大橋の歩道を歩いていました。そこに警察の検問 を振り切った飲酒運転、無免許、無車検、無保険の極めて悪質なドライバーが100キロ以上の猛スピードで歩道を乗り上げ突っ込んできて2人をはね、2人は 19メートル下のコンクリートの土手にたたきつけられ、即死をしました。この事故で大切な一人息子を亡くされた市内栗原中央に在住の鈴木共子さんは、この 事故の5年前に最愛のご主人をがんで亡くされていました。この事故の加害者は、免許失効中でありながら泥酔状態、3度目の事故であり、2人の未来ある若者 のとうとい命を一瞬にして奪ったにもかかわらず、当時、交通事故は業務上過失致死傷罪でしか処罰できず、刑期は最高5年でした。この処罰の軽さに矛盾を感 じた鈴木共子さんは、交通事故で家族を亡くされた被害者の家族や賛同者の方々とともに全国各地で署名活動を積み重ね、平成13年10月に法務省に刑法改正 の署名を提出しました。そのときには37万4,339名の署名が集められました。そして異例のスピードで法改正がなされ、平成13年12月より危険運転致 死傷罪が施行されました。
そして鈴木共子さんは、交通事故やいじめなどで理不尽に命を奪われた人々の等身大のオブジェに生前に使用していた靴や家族からのメッセージなどを 展示する生命のメッセージ展を発案し、かけがえのない家族の命を奪われた人々とともに全国各地でこの活動を行っています。現在、生命のメッセージ展は、 NPO法人いのちのミュージアムが行い、鈴木共子さんの活動を描いた映画「0(ゼロ)からの風」の上映なども行っております。これらの事業は、内閣府、文 部科学省の後援を受けている事業であります。また、犯罪被害者支援事業として、自治体が主催や共催などをして広く全国的に展開している事業でありますし、 刑務所や拘置所でも受刑者の矯正教育としても行っています。
あの事故から現在10年がたちました。危険運転致死傷罪は、座間市内で座間市民に起きた悲しい悲惨な事故をきっかけに刑法の改正がされた座間市の 歴史の一つであると私は認識をしております。座間市では、2001年8月に生命のメッセージ展がハーモニーホールで行われ、1,764名の方々が訪れまし た。また、鈴木共子さんの活動を描いた映画「0(ゼロ)からの風」の上映が2007年12月に行われ、その少し後には、鈴木さんの個人的なつながりから、 栗原中学で全校生徒に講演をされたそうです。また、ことしの3月4日には、座間市公民館におきまして、公民館で活動しているおやとも会の皆さんが中心にな り、「0(ゼロ)からの風」の上映会、生命のメッセージ展の展示、鈴木共子さんの講演会が行われ、約130名の方が来場されました。
平成16年に犯罪被害者等基本法が施行され、国、地方自治体、国民の犯罪被害者への支援の責務が明確にされました。現在、座間市としてこの事業に 取り組みをしていく必要性があると私は考えますが、市長は、この事故や、その後の座間市民である鈴木共子さんの活動や現在の事業展開、そして座間市として のかかわり合いなどをどのように考えていらっしゃるのか、ご所見を伺いまして、1回目の質問とさせていただきます。(拍手)

○議長(長谷川光君)佐藤弥斗議員の質問に対する答弁を残し、15分程度休憩します。

午後4時12分休憩
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午後4時30分再開

○議長(長谷川光君)休憩前に引き続き会議を開きます。
本日の会議時間は、議事の都合により延長します。
佐藤弥斗議員の質問に対する答弁を求めます。——市長。

〔市長(遠藤三紀夫君)登壇〕

○市長(遠藤三紀夫君)それでは、佐藤弥斗議員のお尋ねにお答えしてまいりたいと思います。
まず、県内のほかの自治体との民生費の比較について、民生費の比率が高い理由と私の見解をというふうなお尋ねがございました。
議員から具体的に細かい数字をお示しいただきながらお尋ねいただきましたので、現況についてはもうご理解をいただいているというふうに思うのです けれども、横浜市、川崎市を除く県下17市中、本市の歳出総額に占める民生費の構成比というのが、当時は相模原市がまだ政令市ではなかった関係で、平成 21年度の数字で35.6%と最も高い数値となっておることは、今議員からご説明あったとおりでございます。市民一人当たりに直しますと4番目ということ で、これもやはり高い数値を示しておるわけでございます。この歳出の民生費の中には当然人件費、物件費も含まれておりますので、その中の一番大きなウエー トを占めている性質別経費の扶助費で比較をすると、やはりこれも市民一人当たり5万8,388円という値が導き出されるわけでございます。
これについては分析をされているかというお話もいただいたわけでございますけれども、この扶助費の中の生活保護費、児童福祉費の比率が高くなって おるわけでございまして、それもこの近年の生活保護費の伸びというものは特筆するべきものであるわけでございまして、これが大きな要因となっていると考え られるわけでございます。これについては、当然、高齢化社会の進展ということで、高齢者世帯の増加等のほかに、これもご指摘ございましたように低家賃のア パート、比較的開発がこの近隣の中でも早期になされたということからのそうした課題、それから公営住宅の関係ですね、これも議員からご指摘ございました。 こういった関係ですとか、また、公共交通機関のアクセスの関係ですとかから、さまざまな要因が絡み合ってということであろうかというふうに思います。
いずれにしても、今後この傾向というものは低まることはないというふうに私も認識をしておりますし、そうした中で今後の市政運営をしていく必要があろうというふうに思います。
それから、私に求められている部分で、次に、これからの座間のまちづくりという関係で、健康文化都市についての評価をいただいているという、これ は大変ありがとうございます。総じて、市外の方に座間市に来ていただいてどうお金を使っていただくのかといったようなことについて私がどんな考えを持って いるかというふうなお話ではないかというふうに受けとめておるのですけれども、これも前任者にも答弁を申し上げている中で、座間ブランドの活用というこ と、それから座間ブランドの育成ということ、こうしたことを通しながら座間市のPR、そしてそれを地域活性化に結びつけるという一連の努力が必要になって くるというふうに思います。
これからのまちづくりについて、市民そのものが、まず自分たちのこの街、我が街、座間というものに対してきちんとした認識を深め、また郷土愛とい うものを深めていただいて、さらに、そうした部分から市外の人に輪を広げていくというふうな取り組みというものが、やはりもう一度求め直されているんでは ないかというふうに思います。健康文化都市宣言に基づいた健康文化都市大学においてですけれども、「歩いてみよう郷土の歴史」という講座があるわけでござ いまして、座間市の史跡等をめぐるウオーキングを行っております。具体的にお示しをいただいた健康づくりの事業とまちづくりのコーディネートについては、 一つのご提案として受けとめをさせていただきたいというふうに存じます。
それから、まちづくりの関係の中で市民との協働ということを今回の第四次総合計画の中でもうたっていることから、市の職員の意識向上と、ボラン ティアの関係の一連のご提案をいただきました。職員がどんなボランティアをしているか調査をして職員の人材バンク的な把握の必要性があると思うがといった ようなお尋ねもいただいたわけでございます。
市の職員のボランティア活動に関しましては、多くの職員がそれぞれの自分の地域に帰って、これは座間市の在住もおれば市外の在住もおりますけれど も、それぞれのやはり居住をしている地域に帰ってさまざまな形でのボランティア活動を行っていることについては、私も承知をしておるところでございます。 そして全体の奉仕者たるべき公務員が公務を離れて個人の立場に戻ったときにも、率先垂範でボランティア活動に身を投ずる中で地域社会に貢献をしていく姿勢 というのは非常に大切なことだというふうに私も思っておりますし、そうしたことについての意識啓発、啓蒙などは、これは重要なことだというふうに思いま す。
しかしながら、一方において、あくまでボランティア活動というのは、本来個人の自由意思の中で行われる活動でありますので、これをある面では人事管理上の調査や把握に類することになってしまう可能性もあることについては、できかねるのではないかなというふうに思います。
ともかく、率先垂範、やはりみずからの地域に立ち返ってそうした部分での活動をしっかりと展開をしていただくということは、市の職員の姿勢として求められるべきではないかというふうに思っております。
それから、本市の交通環境の関係で、周辺に鉄道があって真ん中が抜けてしまっていると、そのアクセスの関係について私の所見をというふうなお話も いただきました。これは全くそのおっしゃるとおりであるわけでございまして、よくへそのない街というふうに座間の街が言われてまいったわけでございます。 そのへその部分に、今ここに核づくりということで行政の核を持ってきたわけですけれども、市内のネットワークの部分で真ん中抜けているところを何とかする べきではないかというご指摘ではないかというふうに思います。
これは当然、議員からお話ございましたコミュニティバスの活用の関係ですとか、あとは路線バスの関係のネットワーク、これについて、やはりそれな りのニーズに対してこたえていくという部分の取り組みが必要になろうかと思いますし、総合的な交通体系の考え方というものについては、鉄道というのはなか なか難しいですから、これは現状考えられる部分では、今申し上げたコミバス、そして路線バスといったような交通機関の利便性のマッチングという部分でとら えていくべき課題ではないかなというふうに思います。
それからもう1点でございますけれども、命の大切さを伝える事業についてということで、鈴木共子さんの活動の関係について議員の方からるるご披露をいただいて、私の所見ということでお尋ねをいただきました。
これは本当に悲惨な事故であったわけでもございますし、これがきっかけとなって、その後の危険運転致死傷罪の法改正の関係ですとか、あとは、これ は交通事故に限ったことではないわけでございますけれども、犯罪被害者等の基本法の関係、要は被害に遭ったら遭った損ということでは困るわけでございまし て、こうしたものが施行されてきたというのはまだまだ記憶に新しいところであるわけでございます。そして、議員お話しのように、鈴木共子さん、東京日野市 にありますNPOのいのちのミュージアムでしたか、これに所属をなさって全国的な活動をされたり、ご自分の本当にこれは体験を通して、これだけは、やはり この国からこういう悲しいことだけはなくしていかなければいけないというそのお気持ちの中で、映画「0(ゼロ)からの風」の上映の関係ですとか講演会の関 係ですとか、生命のメッセージ展の関係ですとか、こういった取り組みを進められていることについては私もよく存じ上げておりますし、こうした姿勢に対して 深甚なる敬意を表させていただきたいというふうに思います。また、特に犯罪被害者、交通事故による被害者、そして加害をされた方も、これは当然大変なこと になるわけでございまして、そうした部分でのやはり啓蒙、啓発活動の必要性というものは私も十分に認識をしております。
今後、市のかかわり合い方などについては、またできることがあれば当然ご協力はさせていただきたいと思いますし、ともかく今また年末の交通事故の 安全運動も始まります。こうした悲劇が二度と起こらないような、やはり総合的な取り組みというものをしてまいりたいというふうに思います。
私からは以上でございます。

○議長(長谷川光君)——企画財政部長。

〔企画財政部長(宮代孝男君)登壇〕

○企画財政部長(宮代孝男君)私の方からは、まず平成22年度の市民税、それから固定資産税等の決算見込みと、財政計画における実施計画額についてお尋ねがございましたので答弁させていただきます。
まず、質問の前段で話がありましたように、先行き、景気の一層の悪化を予測せざるを得ないということで述べております。この関係につきましては、 今年度の状況、今の状況といいますか、述べられておりますので、この関係については来年度以降の税の部分で影響をしてくるのかなと思いますし、私どもの方 も、やはりこの部分については非常に懸念は持たせていただいております。
それでは、まず、個人市民税の関係の決算の見込みでございますけれども、大変申しわけないのですけれども、現時点でその見込み額については申し上 げることはできませんけれども、これまでの収納実績、これは10月末現在の実績なのですが、それとあわせて前年度の同月との比較からしますと、この個人市 民税につきましては、当初予算額75億9,500万円余の確保につきましては非常に厳しい状況に現在あります。
それから法人市民税の関係でございますけれども、同様な考え方で見ますと、こちらについては平成22年当初予算額5億7,419万8,000円でございまして、こちらの確保はできるものと考えております。
それから固定資産税の関係についてでございますが、こちらについては、やはり同様な見方をいたしますと、70億7,700万1,000円という当初予算の額は確保できるものと、このように考えております。
あわせて都市計画税の関係につきましても、同様に当初予算額としまして10億839万1,000円でございますが、こちらの確保はできるものと、このように考えております。
なお、財政計画における実施計画額についてでございます。これは平成23年度でよろしいですね。まず、個人市民税についてでございますけれども、 実施計画額としましては73億7,352万5,000円を計画額として計上させていただいております。したがいまして、平成22年度当初との比較を見ます と、こちらについてはそれを下回るという現在推測をいたしております。
それから法人市民税の関係でございますけれども、こちらについても、やはり現状の雇用情勢等、非常に厳しい部分がございます。一方で、一部新興国 向けの輸出等に支えられております状況を踏まえまして、こちらは平成22年度当初の確保はできるものと考えておりまして、実施計画額につきましては約7億 1,700万円余を予定をしてございます。
それから固定資産税、それから都市計画税につきましては、こちらについても平成22年度当初につきましては上回るものではないかと現在考えてござ います。なお、固定資産税についての実施計画額といたしましては約72億円を予定をしてございます。さらに、都市計画税につきましては約11億800万円 余となっております。
以上が平成22年度の市民税、固定資産税等の決算見込み額と、平成23年度の実施計画額についての内容でございます。
以上でございます。

○議長(長谷川光君)——保健福祉部長。

〔保健福祉部長(柴田浩一君)登壇〕

○保健福祉部長(柴田浩一君)私の方には、幼保一体化について保健福祉部の率直な所見をとのご質問をいただきました。
幼保一体化につきましては、国の幼保一体化ワーキングチームで現在議論が進められており、新たに5案が提示されているところであります。保育所に とって、この制度改革は保育制度の根本にかかわる大きな影響があると思われますが、提示されている5案にはそれぞれ課題が存在しており、この段階で所見を 述べるのは早計と考えております。結論が出るまでにはまだかなりの時間を要すると考えております。今後とも国の動向を注視してまいりたいと考えておりま す。
さらに、幼稚園の利用人数と保育所の利用人数の推移などの分析、幼保一体化への庁内での福祉部、教育部の横断的な研究などされているのか、また、 各施設の意見などの聴取をしているのかとのご質問ですが、保育所の関係につきましては、年少人口は減少傾向にある中、佐藤議員さんの言われるとおり共働き 家庭がふえており、これに伴い市内の認可保育所の入所児童数も増加傾向にありますが、先ほども答弁したとおり、まだ幼保一体化につきましては検討がされて いる段階であり、教育部と横断的な研究はいたしておりません。研究や意見聴取については、国の進捗動向を注視する中で判断をしてまいりたいと考えておりま す。
以上でございます。

○議長(長谷川光君)——都市部長。

〔都市部長(佐藤伸一郎君)登壇〕

○都市部長(佐藤伸一郎君)都市マスタープラン改定に伴う地域別説明会、パブリックコメントを終えての所感についてご質問をいただきましたので、反省点を含めまして答弁をさせていただきます。
地域別説明会の開催につきましては、市の広報とホームページで日時、場所等を周知をさせていただき、市内6カ所、86名の方々に参加をいただく中 で開催をさせていただきました。市民の方々からは、生活に密着したご意見、ご質問が大半でございましたが、おおむね20年先を見据えたまちづくりの基本方 針を示した座間市都市マスタープランの大枠的な考え方についてはご理解がいただけたものと考えております。また、パブリックコメントにつきましても同様の 周知をさせていただき、8名の方々から25件のご意見をいただき、意見につきましては座間市都市マスタープラン案への反映をさせていただいたところでござ います。
なお、反省点といたしましては、地域別説明会では地域により参加人数の差がありましたので、今後につきましては、より多くの市民の方々が参加していただくための周知方法など検討をさせていただきたいというふうに考えております。
次に、都市マスタープランを市民と協働で進めていく上での課題、方法についてご質問をいただきました。
課題といたしまして、一例でございますが、先ほど佐藤議員さんのご質問にもありましたとおり、住工混在地区につきましては、その解決方法といたし まして街区単位での土地利用のルール化をどのように進めていくかなど考えております。そのための方法としまして、行政が積極的に市民や事業者などに働きか け、協働による都市づくりを進めていきたいというふうに考えております。改訂都市マスタープランの中では、第2章、都市づくりの目標の中で、市民連携を強 化する観点から新たに市民とともにある街を目標の一つに掲げさせていただき、都市の将来像にふさわしい都市の実現を目指し、市民や事業者などと行政がそれ ぞれの役割を担いつつ、各主体の協働による都市づくりを進めることといたしております。
具体的なことといたしましては、市民参加を促す取り組みや仕組みの充実を図るため、都市づくりの推進方策といたしまして、都市マスタープランの周 知、まちづくり制度に関する情報の提供と共有、まちづくりに対する意識の向上、啓発、地域活動や民間活動への技術支援、市民参加体制の確立などの取り組み を進めることといたしております。
以上でございます。

○議長(長谷川光君)——教育長。

〔教育長(金子槇之輔君)登壇〕

○教育長(金子槇之輔君)幼保一元化についてご質問をいただきました。
議員のおっしゃるとおり、国の方針が定まっておりません。教育委員会といたしましては、今後国の動向を注視してまいりたいと思います。幼保一元化に関する方針が明確に示されたときには、庁内関係部署と連携をして必要な対応を検討していきたいと考えております。

○議長(長谷川光君)再質問ありませんか。——佐藤弥斗議員。

〔4番(佐藤弥斗君)登壇〕

○4番(佐藤弥斗君)一定のご答弁をいただきまして、ありがとうございました。
まず、財政問題についてでありますけれども、やはり、かなり厳しい数値が見込まれているということがわかりました。実施計画額の方も大分厳しく見 込まれているんだなというふうに思いました。決算の方の見込み額がいまいちわからないのですが、恐らく個人市民税はかなり落ち込むのかなというふうに思い ます。法人市民税がどういう動向になるのかなというのはとても注目すべきところですけれども、そのほかの固定資産税、それから都市計画税が若干増収するの か、少しの減少で済むのでしょうから、このあたりで埋めていく、個人市民税の方の穴埋めをしていくといったような状況になる、カバーをしていくということ になるのではないかなというふうに考えます。実施計画の方もかなりシビアに見込んではいるのですけれども、見直しも余儀なくされるのではないかなというふ うに思っているのですが、そのあたりはいかがでしょうか、見解を求めたいと思います。
そして、このように本当に財政が厳しい中で、来年、市制40周年という節目の年を迎えるわけであります。その40周年記念事業を以前一般質問され た方もいらっしゃいましたが、市民の期待も大変大きいものがあるというふうに私は考えております。平成23年度の予算についての現状を分析されて、来年度 の予算編成にどのように臨まれていくのかをお聞かせいただきたいと思います。
また、市制40周年記念事業に関しまして、以前のご答弁からNHKののど自慢の方に申し込みをされているということが明らかになりましたが、暗い 世相の中でありましても、多額な費用がかからなくても市民と協働で何かをなして市民に夢と希望を与えるような記念事業ができればよいのではないかなという ふうに私は思っておりますが、市長のお考えをお伺いしたいと思います。
それから、まちづくりの方ですけれども、都市部長の方から、るる反省点も踏まえて答弁をいただきました。本当に周知方法を考えていただけるという ことで、ぜひそのあたり検討していただいて、何かのイベントに皆さんに参加していただくというのは本当にその前までの周知方法がかなり苦労が要るものであ りますので、そのあたりは検討していただいて、ぜひもっと多くの皆さんに参加をしていただけるように考えていただきたいと思います。
市民とともに、今後、都市マスタープランの方を考えていくということでありますけれども、以前ちょっと聞いたお話ですと、第三次総合計画を作成し たときに、まちづくり協議会、名前はあれなのですけれども、そういったようなものが各地域で立ち上がっていたというようなお話も聞いたことがありますし、 また、コミセンを各住区で建てるときに、コミセンの検討会みたいなものを立ち上げてコミセンを建設したというようなお話も聞いたことがありますので、各地 域での、ネーミングは何でもいいのですが、まちづくり協議会的なそういったものを立ち上げるようなご予定があるのかをお伺いをしておきます。
ボランティアの方に関しましては、そういった個人的なことなのでということでありましたけれども、実際に協働の作業をしている現場に参りますと、 市民の方たちからかなりの部分で、もちろん熱心にやってくださる職員の方もいらっしゃいますし、本当に真摯に取り組んでくださっている方もいらっしゃいま すが、どうしても職員さんは仕事でいらしていて、市民の方たちは仕事などを終えてさらにボランティアをしている人たちの気持ちがなかなかわかってもらえな いという意見をよく聞きます。そういったところがありますので、ぜひそのあたりの職員の方たちへの啓蒙、啓発というのを本当にしっかりとしていただきたい というふうに思っております。(「余計なこと言わんでも」と呼ぶ者あり)
それから、私、先ほどちょっと一例としてこんなコースをやってみたらどうでしょうかということでお話をしたのですけれども、実は旅行代理店で今そ ういったコースを企画をして、市内の湯快爽快さんですとか相模健康センターさんの方に、ウオーキングをしてそちらに行っておふろに入ってといったような企 画をしているという話もちょっと伺いましたので、ぜひそのあたりは、観光協会もせっかくありますので、観光協会の方とも連携をしてやっていっていただけた らなというふうに思っております。
幼保一元化、一体化のことでありますけれども、もちろん今、国の方針がはっきりと定まらない時期でありますので、なかなか取り組みというのは難し いとは思うのですが、世の中の流れとして幼保一元化、一体化という流れがあるのは事実でありますし、そのことが実際、座間市の財政にとっても重くのしかか るケースも考えられると思うのですね。今、保育園の方のさまざまな補助金ですとかというものもありますし、そういったものがふえていく可能性もあります し、また、幼稚園の方の就園奨励金を座間市の方では支出をしておりますけれども、その部分が例えば上乗せになるという可能性も考えられますので、そのあた りは各部で情報をしっかりと把握をしていただきたいと思います。これは答弁は結構ですけれども。
命の大切さを伝える事業についてでありますけれども、市長の方から「できることがあればご協力をさせていただきたい」という大変前向きな答弁をい ただきまして、本当にありがとうございます。今、実はことし10年になったということで、ことし公民館の方で事業をされたおやとも会の方たちが中心になっ て、大きくハーモニーホールで、今メッセンジャーたちが大分ふえてきまして、全部をメッセンジャーたちを呼んで、生命のメッセージ展、そして「0(ゼロ) からの風」の上映、そして鈴木共子さんの講演会をぜひ座間市でやりたいという動きがございます。市民のボランティアの方たちが中心になって何度か実行委員 会の会議が持たれております。その中に職員の方たちもボランティアで入っていらっしゃいます。今ちょっとハーモニーホールの方の日程がなかなかとれなかっ たりということもありますので、ぜひそのあたりでもご協力をいただければ、全国でどういうところで共催とかやっているか一覧があるのですけれども、見まし たら、神奈川県ですとか東京都の杉並区ですとかで市役所でメッセージ展をやったりということで、積極的にそういったことをされている自治体もありますの で、そのあたり、ぜひご協力をいただければというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。
以上をもちまして2回目の質問とさせていただきます。

○議長(長谷川光君)——市長。

〔市長(遠藤三紀夫君)登壇〕

○市長(遠藤三紀夫君)佐藤議員からの再質問の中で、市民との協働という部分、活性化という部分から市制の40周年の記念事業というふうなお尋 ねだというふうに思うのですけれども、NHKののど自慢に申し込みをしているといったようなこと、以前にもそんな話もあったかと思うのですが、いずれにし ても、おっしゃられるように、こういう世相でございます。非常に閉塞感があるわけですし、明るさというものを感じられるような内容かつ多額な費用を要さな いといったようなものを模索をしながら、一つのピリオドにしていきたいというふうに思っております。その中の一つのアイデアとして、NHKののど自慢です か、その関係の申し込み等もさせていただいておることは事実であるわけでございまして、そうした取り組みに関してはまた考えてまいりたいと思います。

○議長(長谷川光君)——企画財政部長。

〔企画財政部長(宮代孝男君)登壇〕

○企画財政部長(宮代孝男君)再質問をいただきました。
実施計画の見直しというようなことで質問があったわけですが、この実施計画につきましては、今現在進めています第四次の総合計画の基本構想の中で も実施計画に示させていただいておりますように、施策の展開に基づく具体的施策、あるいは事業で行財政経営との整合を図りつつ、毎年度の予算編成のこれは 基本的な指針ということで私どもとらえておりまして、この実施計画については個別の事業の進行だとか実現性に配慮いたしまして、計画期間については4年間 として2年ごとにローリングの中で見直しを図っていくということになっておりますので、この計画に沿って対応をしてまいりたいと、このように考えておりま す。
以上です。

○議長(長谷川光君)——都市部長。

〔都市部長(佐藤伸一郎君)登壇〕

○都市部長(佐藤伸一郎君)これからのまちづくりに対する組織のあり方について再質問をいただきました。
組織については、まちづくり協議会などでの組織については考えておりません。内容としましては、課題のある地域に入り、行政、市民、事業者が街区 単位での中で勉強会を重ねる中で、土地利用のルール化などについて検討を進める中で解決をしてまいりたいというふうに考えております。
以上でございます。

○議長(長谷川光君)再質問ありませんか。——佐藤弥斗議員。

〔4番(佐藤弥斗君)登壇〕

○4番(佐藤弥斗君)ご答弁ありがとうございました。
40周年記念事業ですけれども、例えば、先ほど三枝議員の方からキャラクターのことがありましたけれども、観光協会の方でもキャラクターを募集を して、ふるさとまつりと、あとその前の、竹灯りの観賞の夕べでしたか、そちらの会場で市民の方たちに投票をしていただいたところであります。今そのキャラ クターの決定を選考などをしているのではないかなというふうに思いますけれども、それは観光協会のキャラクターということでありましたので、例えば市の キャラクターを募集をして、それでそのキャラクターに関して小学生だとか中学生も投票していただいて、そういう市民参加型のそういったイベントというのは お金もそんなにかかるわけではありませんし、市民がみんなでつくり上げたという、そしてそのキャラクター、せっかく先ほども披露されましたヒマワリのキャ ラクターも、あんまり日の目を見ることがないような状態なのはとても悲しいことでありますので、市民に参加していただくということが周知にもつながってい くと思うのですね。そのキャラクターの募集をしたりとか、名前の募集をしたりとか、そして投票をしていただくというような形で市民参加型の何かイベントを されてみたらどうかなというふうに思います。
また、先日も小野議員さんの方からもご提案ありましたけれども、座間市出身で活躍している芸能人の方ですとか有名な方たちがいらっしゃるわけです けれども、そういった方に例えば観光大使的な役割を担っていただくということをやったらどうかなというふうに思います。実は小雪さんの事務所と、ちょっと ほかの件もありまして、お姉さんの弥生さんの事務所にちょっと電話をしてみたのですね。それで、お金がないのですけれども、もしそういう話があったときど うなんでしょうかということで問い合わせをしましたら、決して悪い反応ではもちろんなくて、企画によっては取り組みに協力をできるというような反応でござ いましたので、ぜひそのあたりも前向きに検討をしていただけたらというふうに思います。
それから、まちづくり協議会の方ですけれども、名前はまちづくり協議会でも何でもいいのですけれども、都市マスタープランで各地区の計画がそれぞ れあるわけですね。そして市民と協働でやっていくということを言っているわけですから、私は、問題のある住工混在のところ、もちろんそれは話し合いをしな くてはいけませんが、ほかの地域でもやはり各地域での課題だとか住民がどのような街を望んでいるのかとかそういったことを、都市マスタープランができまし たから、はい、どうぞといって集めていきなりそんな話をされたって、結局皆さん都市マスタープランがどういうものなのかもさっぱりわからない中で、あそこ の側溝の落ち葉がどうしたとか、あのふたが壊れているとか、そういうお話になってしまうわけですよね。それでは余り市民参加といっている意味がないのでは ないかなというふうに思いますので、一応市の当局の方で示されている計画がありますが、それを実行して行っていって、そしてまた、それぞれの地域でそれぞ れの望む街のあり方、その地域のあり方というのがあると思いますので、そういったものを市民の方たちと常にコミュニケーションをとって計画を立てていく、 そして市民がどういうことを望んでいるのかということを常に話し合いをしていくという、そういう姿勢が私は大切だというふうに思います。それは第四次総合 計画で協働のまちづくりをうたっている本市でありますので、そういったところをやはりやっていかなくては私はいけないのではないかなというふうに思いま す。そうすることで市民と協働の事業がそれぞれの地域で生まれてくるというふうに思いますので、ぜひ、問題がある住工混在のところだけではなくって、それ ぞれの地域で、地域別懇談会でもいいですし、何かそういった継続的な市民の方たちと意見交換ができるような場をぜひ設定していただきたいと思います。その あたりのご所見について伺いまして、一般質問を終わらせていただきます。

○議長(長谷川光君)——企画財政部長。

〔企画財政部長(宮代孝男君)登壇〕

○企画財政部長(宮代孝男君)再々質問ありましたが、キャラクターの関係でございます。
今、観光協会でキャラクターをというお話ありましたけれども、大変冷たい答弁かもしれませんけれども、ご意見として伺っておきたいと思います。よろしくお願いいたします。(「そんなことに頭使わなくていいよ」と呼ぶ者あり)

○議長(長谷川光君)——環境経済部長。

〔環境経済部長(峰尾勝美君)登壇〕

○環境経済部長(峰尾勝美君)私の方から、観光大使の関係のご質問について答弁させていただきます。
今の段階でどなたかに観光大使お願いするとかという考えはありませんので、全くの白紙状態ですけれども、今後、市制40周年記念事業をいろいろと考えていく上で、一つのご提案と受けとめさせていただきたいと思います。

○議長(長谷川光君)——都市部長。

〔都市部長(佐藤伸一郎君)登壇〕

○都市部長(佐藤伸一郎君)まちづくりに対する組織の考え方での質問をいただきました。
内容としましては、先ほどもお話ししましたけれども、現在策定をしております都市マスタープランの中の地域別構想の中で示させていただきました都 市づくりの方針というものが各地域ごと、11地区で示させていただきました。それに基づきまして、その拠点拠点ないしは、先ほども申しました住工混在も含 めまして、あらゆる考え方に立って組織というか街区単位という形での勉強会を進めながら、この方針に基づいてまちづくりを進めていきたいというふうに考え ております。

○議長(長谷川光君)以上で、佐藤弥斗議員の一般質問を終わります。

〔11番(伊田雅彦君)登壇〕(拍手)

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