—座間市ホームページ会議録より抜粋—
開催日:平成26年 3月24日
会議名:平成26年 第1回定例会(第6日)
賛成討論
<議長(沖本浩二君)>
続きまして賛成討論、8番佐藤弥斗議員。
〔8番(佐藤弥斗君) 登壇〕(拍手)
議長よりお許しをいただきましたので、ざま大志会を代表し、上程されております諸議案に対し賛成の立場を明らかにし、討論を進めてまいります。
第1号議案、平成25年度一般会計補正予算についてでありますが、歳入市税においては滞納繰越分が個人市民税では3,659万円、固定資産税では841万円、軽自動車税では20万円、都市計画税では121万3,000円の増額補正がなされており、また、議案第2号、平成25年度座間市国民健康保険事業特別会計補正予算(第3号)においては、平成24年度と平成25年度を比べると収納率が1.96%アップしています。これは、任期付短時間勤務職員、県税OB、国税OBの方が増員され、その滞納処分に対する豊富な知識やノウハウを市の職員も学ぶことができ、それにより自信を持って財産調査などに取り組むことができるようになり、適切な処分が下せるようになったことだということでした。当局のご努力を高く評価し、賛成いたします。また、今後も任期付短時間勤務職員さんから学んだノウハウをフルに生かして、収納率の向上にさらに尽力していただきたいと思います。
民生費生活保護費においては、2,325万8,000円もの減額補正がなされました。これは、全国の被保護人員が伸び続けている中にありながら、被保護者に対しケースワーカーさんと就労支援相談員さんの連携が強化され、根気強く、またきめ細やかに、就労支援や自立支援をされている成果であると高く評価いたします。座間市就労支援ニュースといった広報紙も小まめに発行されており、そのニュースの中でも、自立更生計画書の提出を促したり、模擬面接の案内や面接時のポイントなどを大変丁寧にわかりやすくまとめておられます。そういった職員の皆さんの粘り強いご努力の積み重ねが結果としてあらわれたのだと高く評価します。
遊水池施設管理事業費では、517万6,000円の減額補正がなされました。これは、遊水池の草刈り委託の見直しによるもので、予算が決定してから入札をし発注すると、施工は早くても6月上旬になります。しかし、草の成長する時期は春から初夏なので、草刈りをしてほしいという市民要望に対し、安全、防犯の観点から職員さん方が率先して草刈りをされたために減額補正となったものです。職員さんみずから率先され、市民の安全を確保するというご努力と熱意を高く評価し、賛意をあらわします。
平成24年度の大型補正では、既に学校施設の耐震化など終了していた本市では、対象にならない事業が多くありましたが、今回の国の大型補正では、前回対象にならなかった小・中学校の外壁工事など幅広い災害対策などの事業が対象となり、当初は平成26年度、平成27年度で予定していた7事業、2億6,698万1,000円が平成25年度補正予算として上程されました。この中で、平成25年10月より平成26年3月までの半年間、職員給与費を減額した金額が小・中学校の校舎や屋内運動場の外壁改修工事などに充当されます。職員給与削減分に関しては、防災・減災の事業に充当する予定でありましたので、本来の目的に応じた使途であり、子どもたちの災害時の安全対策が一歩進んだと高く評価します。
衛生費雑入の資源物売払代が4,221万9,000円もの増額補正となりました。これは担当職員さん方が早朝から市内のごみ置き場のパトロールをされたことによる回収の増と単価増によるもので、職員の皆さんの体を張ったご努力を高く評価し、賛意を表します。
議案第7号、平成26年度座間市一般会計予算におきましては、主に防災対策を進める形で公共事業費などを前倒しして盛り込んだ大型補正予算と、平成26年度予算を一体として編成する15カ月予算を組んだ国の動きをしっかりとつかまれ、フルに生かした予算編成であり、投資的経費である普通建設事業費が61.6%増という近年にない伸びと、その一方で、義務的経費は伸び続ける扶助費を抱えながらも、公債費が大きく減額し、前年度比2億8,664万3,000円減、また扶助費の中では生活保護費が前年度比2,300万円の減額となりました。これは、市長が推進されてきた職員の意識の改革、職員の自主的な取り組みが成果としてあらわれた予算編成と言え、第四次総合計画で目指す街の姿「ともに織りなす 活力と個性 きらめくまち」の実現のために掲げた九つの将来目標を力強く推進する予算編成になっていると、高く評価をします。
平成24年2月に緊急財政対策本部が設置され、公共施設利活用白書の作成、26年度には公共施設利活用指針を作成される予定で行政改革を進めており、26年度の予算はそういった背景が感じられるものであり、既存施設の有効活用、協働事業の推進など、座間市の身の丈に合った予算配分でありながら、災害対策、医療連携などの行うべき事業はきちんと行い、シティーセールス、中学校給食などの新規事業にも果敢に取り組んでいる申し分のない予算であると高く評価をいたします。
具体的には、キャンプ座間返還予定地に救急病院を誘致する本市の責任として、不足している看護師の育成と確保策として平成26年度から看護師等奨学金貸付事業を新規事業として行います。現在でも看護師復職セミナーなども行っていますが、この事業により、看護師のさらなる育成と確保が図られると高く評価をいたします。
広域救急医療事業の休日眼科輪番体制では、県央、県西部ブロックから相模原ブロックに所属がかわり、小田原や平塚といった遠方の診療所で受診していたのが相模原南メディカルセンターで受診ができるようになり、市民の利便性が図られるようになります。また、在宅医療推進事業では、平成25年度から始まった多職種研修がきっかけとなり、在宅療養者のために医療と介護の連携ノートを作成することとなりました。作成に当たっては医師会、歯科医師会、薬剤師会、介護支援専門協会などが協力するとのことで、これをきっかけに多職種連携が醸成されることを期待し、当局のご努力を高く評価し、賛意を表します。
小児医療費助成事業では、平成26年10月から、対象年齢を小学校4年生から6年生までに拡大されます。近隣市の動向も踏まえ、引き上げざるを得ない状況の中での判断であることから了としますが、小児医療費助成は各市の財政状況により地域格差が出ることは本来の姿ではなく、ナショナルミニマムとして国が行うべき事業であることを申し添えておきます。
現在の消防訓練所に設置されている庵政三医師の胸像が市民健康センターに移設されます。庵先生は陸軍軍医で、昭和25年から座間市で開業され、貧しい方からはお金を受け取らず、往診の要請があればいつでも駆けつけ地域医療に貢献されたので、仁医と称され、「ある聖医伝 庵政三の生涯」という本も出版されています。昭和46年に庵先生が亡くなり、お世話になった方々が声かけをし、街の半数以上の家庭から集まった寄附で、当時の文化福祉会館敷地内に胸像を建てたとのことです。しかし、現在では文化福祉会館は移転したため、消防訓練所の隅のほうで人目につかない場所となってしまい、庵先生をご存じの方からは移動をしてほしいという要望も上がっておりました。教育委員会でも郷土の先人に学ぶということで庵先生のことを取り上げておりますので、今回の移設を高く評価し、さらに多くの市民の方々に庵先生の偉業を知っていただくことを希求しています。
屋外運動場照明設備がある栗原中、東中、相模中には、屋外にAEDが設置され、その他の3校には体育館内にAEDが設置されます。AEDが設置されている施設の鍵が閉まっている場合の対応などが課題になっていましたので、今回の措置に賛意を表します。
市民体育館の29カ所の和室便所のうち8カ所が洋式に改修され、全体で計26カ所の洋式トイレとなります。市民要望も高く、高齢化が進む中で必要不可欠な事業であり、評価をいたします。
一時預かりを行う民間保育園が1園ふえる予定で、県と調整中とのことです。また、事業拡大については、施設に余裕があれば、人材の確保問題も含め保育園に働きかけているということです。女性の社会進出が進む中、緊急な対応も求められておりますので事業を評価し、今後の展開にも期待をいたします。
第3子育て支援センターが座間駅近くの既存施設内に開設予定です。駅から近いという利便性に加え、既存の建物を活用されるということで、座間市の身の丈に合った施策であると高く評価をいたします。
職員安否参集システム導入や市民協働で行う防災啓発研修など、さらに実践的な災害対応をされますことを高く評価をいたします。
海老名市、綾瀬市との3市による共同指令センター、高機能消防指令システム、デジタル無線の整備が進められます。大きな災害時や市境での災害時など、広域的な連携を行うべき分野であり、老朽化している現在の消防本部の早急な建てかえといった観点からも高く評価をいたします。
四ツ谷配水管理所非常用発電設備更新事業、第1水源耐震化事業などにより、災害時への整備が進められます。また、水害の軽減のため、中原、栗原排水区は目久尻川への直接流入、ひばりが丘排水区では一般管を使用して引地川へ流入させるなどの雨水災害対策に対して賛意を表します。
小学校のエアコン設置ですが、平成27年度予定をしていた小学校3校を前倒しして、当該年度に全校完了します。温暖化の進む中、熱中症になる児童・生徒が近年ふえており、子供たちや保護者からの要望に応えた英断を高く評価します。
長年の行政課題だった中学校給食ですが、当該年度よりデリバリー方式導入準備事業が始まります。手づくり弁当のよさを残せ、座間市の財政にも見合った方式で一歩前進したことに対し、評価をします。
芹沢公園の整備に関しては、平成25年10月に市民参加による公園整備を推進するため、芹沢協働の公園づくり検討会を組織し、ワークショップなどが行われ、整備計画のたたき台の作成、たたき台に対しての意見交換が行われたとのことで、平成26年度は設計図を作成し、公園づくり検討会に対し報告会を行う予定とのことです。大変活発な意見があり、参加されている市民の年代もバラエティーに富んでおり、有意義な意見交換が行われたと伺っております。当該年度に第4工区の土地の購入や造成を行うとのことです。芹沢公園の設計当初の意見のみにとらわれず、新たな市民意見をも反映させようとする姿勢に対し、高く評価をいたします。
「ざまりん」PR事業、また原動機付自転車の「ざまりん」のナンバープレート作成など、「ざまりん」を通して座間市への愛着や郷土愛を培う事業に対して高く評価をし、賛意を表します。
また、当該年度通常級において支援が必要な児童・生徒に支援する補助員さんを1名増、特別支援級において介助員さんを1名増員、特別教育の充実が図られます。特別な配慮を要する児童・生徒が増加傾向にある中で、現場のニーズに応じた必要な予算措置であると考えます。
市費でのソーシャルワーカーの時間数が平成25年度は350時間であったものが、平成26年度は420時間と充実が図られます。問題を抱えた子供たちの置かれている環境やその家庭環境を改善するためには、スクールソーシャルワーカーの存在は大変重要であり、子供たちへのきめ細やかな支援の充実が図られることに対し、現場の職員の皆様のご努力を高く評価し、賛意を表します。
以上、詳細にわたり賛成の討論をいたしましたが、壇上より議場の皆様に賛同を呼びかけ、ざま大志会を代表しての賛成討論とさせていただきます。(拍手)