平成28年 第3回定例会(第3日)〜市長の政治姿勢について〜

—座間市ホームページ会議録より抜粋—
開催日:平成28年 8月24日
会議名:平成28年第3回定例会(第3日)

【質問項目】
市長の政治姿勢について
(1)8年の振り返りと今後の抱負について
(2)地域福祉の包括的支援体制の構築について

一般質問

<議長(伊田雅彦君)>
続きまして、8番佐藤弥斗議員。
 〔8番(佐藤弥斗君) 登壇〕(拍手)

 議席番号8番、ざま大志会、佐藤弥斗。議長のお許しをいただきましたので、ただいまより通告に従いまして一般質問を行ってまいります。

市長の政治姿勢について

 私は、遠藤市長が1期目から2期目への出馬表明直後の1期目最後の議会におきましても、同様の質問をさせていただいております。市長のこれまでのご功績を振り返り、今後も、ぜひ座間市の市政発展のためにより一層尽力をしていただきたいとの思いを込めながら、市長の政治姿勢についてという質問をさせていただきます。

(1)8年の振り返りと今後の抱負について

 市長就任後の大きなご功績としては、第四次総合計画戦略プロジェクトの策定、市民活動サポートセンターの移転・充実、相互提案型協働事業の開始、市、議会、自治会、総連合会が総力を挙げて残されたキャンプ座間に関する協定書をフルに活用され、さまざまな負担軽減策を求められ、実現された基地返還と座間総合病院誘致や消防庁舎の建てかえ着手、日産跡地の開発に伴う環境整備、小田急住宅のリノベーションに伴う市営住宅の借り上げ、座間駅前の子育て支援センターの開設、小田急相模原駅周辺の再開発事業の再開、コンビニでの住民票や印鑑証明書の発行、ざまロケーションサービスの開始、シェイクアウト訓練の実施、避難所開設訓練の実施、公共施設のアセットマネジメント基本方針の策定など、ハード面からソフト面まで最少の経費で最大の効果が発揮できる仕組みづくりをされてこられたというふうに思います。

 最近のホットな話題といたしましては、ざまロケーションサービスで、ロックバンドの氣志團とアニメソング界のレジェンド、きただにひろしのコラボ企画で、アニメ「ワンピース」の主題歌「ウィーキャン!」のプロモーションビデオに座間市の座間庁舎、広場のところですね、広場、そして座間市のマスコットキャラクター「ざまりん」がかなりの露出度で登場するという、市の負担費用はゼロで「ざまりん」の全国的な、そしてまたターゲットとしている若年層へのPRができたというふうに非常に高く評価をいたしております。

 市長は、リーマンショック直後という大変な時期に就任をされ、民間企業の経営者というお立場から市長になられたこともあり、不用額を残すという職員の基本的な意識改革をされ、今回の決算でも、不用額は一般会計、特別会計全体で約29億円の不用額を倹約されました。実質単年度収支額は平成22年より6年間連続黒字を維持されており、大変バランスのよい決算となり、特に行財政運営については顕著な実績を残されていると私は高く評価をいたしております。こうした実績を残される上で行財政運営に当たられ心がけ、また、ご苦労された点など、率直なお気持ちをお聞かせください。そして市長が3期目の出馬を表明されたことを多くの市民は、安堵感と、さらに、今後の活躍に大きな期待を持たれていることと思います。市長の3期目に期待する市民に、あすへの夢と希望を持てる決意と抱負をこの際ですので、ご披瀝いただければと思います。

 総合病院誘致について、座間市は他市に例のない方法で国の土地を借り、また、基本的な造成なども国にやっていただきました。まさに最少の経費で最大の効果を発揮された事業だと思います。自衛隊宿舎に関しましても、年々、水道使用料が減少している中で増となる要因となり、また、住民税に関しましても期待ができる大変すばらしい英断をされたと思いますし、また、その交渉に当たっては、大変なご努力をされたたまものだというふうに高く評価をいたしております。国との交渉に当たっては、前市長のときから発展的継承をされた座間市基地返還促進等市民連絡協議会やキャンプ座間に関する協議会がうまく機能したものだというふうに判断しております。また、先ほど前任者の答弁の中でも、この協議会を今後も活用していきたい旨の答弁がございましたが、このことについて市長のご見解を伺いたいと思います。

 また、座間市のひまわりまつりでありますが、年々、来場者が増加しており、ことしは栗原会場2万9,300人、座間会場18万4,900人という多くの方々が来場されたとのことであります。大変な盛況ぶりでありますが、このひまわりまつりの評価と課題、今後どのようにこのひまわりまつりを発展させていきたいと考えていらっしゃるのか、お考えをお聞かせいただきたいと思います。

(2)地域福祉の包括的支援体制の構築について

 包括的な地域福祉の構築について伺ってまいります。

 本格的な少子高齢化を迎え、このまま対策を立てなければ、平成37年には国民の3人に1人が65歳以上、5人に1人が75歳以上、10人に1人が認知症になると予測されており、また一方で、生産人口が減少し続け、2人で1人の65歳以上の高齢者を支えるとのことであります。国では、この状況に対応すべく、平成37年までに地域包括ケアシステムの構築をすることを最重要施策の一つと位置づけております。そして生産人口が減少し続けるということは、高齢者福祉の課題だけにとどまらず、子育て支援や障がい者福祉、貧困への支援など全ての福祉的担い手の減少でもあります。国では、それらの福祉的な要素を多機関連携や元気な高齢者のボランティア、企業などの地域資源を有効的につなぎ、高齢者、障がい者、子育て支援、貧困への支援などの福祉サービスを総合的に提供できる仕組みづくりの構築を進めていくために、平成28年度モデル事業を展開しております。

 これから3期目を目指される市長におかれましても、この地域福祉の包括的支援体制の構築は大きな課題になるかと思います。今後の決意のご発言においても、地域資源を有機的につなげていきたいといった旨のご発言があったかと思います。この際ですので、地域福祉の包括的支援体制の構築に向けた市長のお考え、また、どのような形で地域資源を有機的につないでいかれるのかを伺います。有機的という言葉をあえて使っていらっしゃるのだというふうに推察をいたしますが、有機的という言葉は多くの部分が緊密な連関を持ちながら全体を形づくっているといった意味があるかと思いますが、どのように緊密に連関させていかれようと考えていらっしゃるのかをお伺いいたしまして、1回目の質問とさせていただきます。

<市長(遠藤三紀夫君)>
 それでは、佐藤弥斗議員の質問にお答えしてまいりたいと思います。
 
 まずもって、この2期8年の経過というものを振り返って、具体的な実績について質問の冒頭で言及をしていただきました。身に余るお褒めをいただいたというふうに思っておりますし、これは私ということではなく、この8年間、ともにチーム座間として取り組んでいただいた職員、そしてご理解いただき後押しをいただいた議員の皆様、そして協働という立場でともに歩んでいただいた市民の皆さんのこれは総合的な成果だというふうに私は思っております。そうした点、振り返りまして、本当に多々思うところもございます。
 
 その中で、ちょっと一つ、これだけは申し上げておきたいと思うのですが、そうした思いを込めながらということで、私の政治姿勢についてという質問をいただきました。通告の政治姿勢という言葉をいただいたときに、私、非常にある面では当惑をいたしまして、と申しますのも、政治姿勢、すなわち姿勢というのはどういうことかといえば、これは辞書によれば「事に当たる態度」、ましてこの政治姿勢ということであれば、政をするに当たる態度ということで、どのような考え方で、また態度で事に当たっていくのかということについて、この最後の質問の機会に私が問われたというふうに受けとめたわけでございまして、政治姿勢ということで本議会においてもそれぞれの議員の皆さんからお尋ねをいただくことがございますけれども、そのたびに私自身、明確に、そして丁寧に私の考え方についてはできる限り披瀝をしてきたというようなつもりでございますし、それこそがやはりこの場に立つ私のこれは責任、使命だというふうにも思っておるわけでございます。
 
 そんな中で、当然見解が相違するテーマ、課題等について、それぞれのお立場から、私はこう思うけれども、おまえはどう思うのだと、どう考えるのだということについて問いかけられるのが、この政治姿勢というテーマだというふうに思っておりますし、そういった面では、私自身は佐藤議員とは価値観において共通するところがほとんどであるというふうに思っておりますし、そういう面では、私の政治姿勢については常にご理解をいただいてきたと信ずるところであったわけでございますし、そういう中で政治姿勢ということで聞かれたことに一抹の不安と驚きがあったのですけれども、今、質問を改めて伺いますと、大変本当に過分なお褒めの言葉を頂戴したわけでございまして、これは感謝の念でいっぱいでございます。ともに歩んでいただいた成果だというふうに私自身は思っております。
 
 また、その中で、この2期8年の実績を振り返りながらの心がけ、苦労した点など率直な気持ちをということで、これもお尋ねをいただきました。これも事あるたびにお答えしてまいったと思うのですけれども、ともかく民間からこの立場に立って、いかに外から見たときに何でこうなのというふうに思っていることが、中に入ってみると、その当事者としての立場で理屈があるなということを痛感したわけです。それが議員からも言及がございました不用額の部分ですね。予算編成をして、予算というものはあくまでもその予算の枠内で事業を行うわけですから、それを超えることになれば、当然増額の補正をしなければ、これは総計予算主義の原則に基づいても対応できないわけでございますし、結果としてみれば、最終的に組んだ予算の範囲内でこれは決算が組まれるわけですから、不用額が残るのは当然です。
 
 ただ、その不用額自体の意味が何なのかと。積極的にこれを節約をして、1円でも市民からお預かりをした血税、財源を有効に活用するために身を切る思い、爪の先をともす思いで事業をした結果、残ってくる不用額と、そうではなく、つじつまを合わせる、極論をしてしまえば、そういったことをした中で残ってくる部分というものが現実にはあろうと思います。これについて徹底的に、やはり市民の立場で、そして納税者の立場でこれを有効活用していただくためにということで、職員に対しては、徹底してこれは残すべきものは残して、そして早い段階でこれは議会の皆さんの前に披瀝をして、減額の補正をする分については補正をした上でもってさらなる次なる事業に生かしていくと、これを徹底してやっていこうということ、これをチーム座間としてやっていこうということを心がけてきたというのが、一番のやはりこの間の私の思い起こせば苦労であったのと同時に、一つの成果であったのではないかというふうに思っております。
 
 これについては、本当に激しい経済社会情勢の変化がある中で、適宜的確に対応するために余裕の財源も持たなければいけない、ただ、そのような状況には現状、日本国全体がないわけでございまして、その中でも、でき得る努力を行ってこれをなしていくということ、これを理解をしていただきながらチーム座間としてなしてこられたということが、私が一番印象に残るところでございます。当然そうしたこの8年間の振り返りをしながら、まして平成23年の4月からスタートした第四次座間市総合計画に沿ったまちづくりというもの、これも市民に向けた大きなコンセンサスの成果だと思っておりますし、これをやはりしっかりと具現化してきたこと、すなわちその基本構想に従った実施計画事業を、漏らさずにこれは予算化をして実施をしていくのだということを全体の課題として捉えて対応してきたこと、それにも職員はしっかりと努力をし、応えてきていただいたというところがこれまでの5年間だと思いますし、残されたあと4年半、当然同様の姿勢でさらにこれをしっかりと自信を持って、また、責任感を持って取り組んでいくというのがやはり大きなポイントだというふうに思います。
 
 3期目に向けて私は挑戦をさせていただくわけでございますけれども、これについての決意と抱負についても、先般の提案説明の冒頭でお話ししたとおりであるわけでございまして、チーム座間として今申し上げたような点に留意をしながら、しっかりと先頭に立たせていただきながら、世界に例を見ない少子高齢化社会、さらには、人口減少社会、こういったものに対応しつつ、私どもの座間市のこの地域のコミュニティに見合った、身の丈に合ったという言い方をさせていただいておりますけれども、まちづくりに努めてまいりたいというふうに思っておるところでございます。
 
 そして、この間の大きな実績としてございましたキャンプ座間の5.4ヘクタールの返還の関係でも質問をいただきました。総合病院の誘致について、最少の経費で最大の効果を発揮、これも本当に身に余るお言葉だというふうに思います。ただ、これは一連の返還予定地の利活用に向けて、私、この課題が表に出てきた段階で経費を極小にして効果を最大にするということは、私のある面ではこれは公約として申し上げてきたわけでございますし、これについて、本当にそれぞれの方面、多方面の皆さんのご理解とご協力があってこれが実現をしてきたのだというふうに思います。そして一連の総合病院の誘致に際して、さらには、本議会において契約議決をいただいた新消防庁舎の建設等についても、これはやはり関係機関、そして市民の皆さんのご理解があった上で、その後押しを受けて国の関係機関とも交渉を行わせていただいて、さらには、地域コミュニティの中における現地米軍の理解もいただきながら返還前の工事着手を認めていただくなど、多様なこれは、自分で言うのもいかがなものかと思いますが、前例のないような、あり得ないような対応というものをとっていただく中でこれが具現化してきたというふうに思います。
 
 これについては、議員からも言及がございましたキャンプ座間に関する協議会、これを一つのやはりステップ・バイ・ステップ、一つ一つ前に進めていく上での国と、それから私ども、具体的に言えば、国は防衛省ということになりますけれども、ここまではもう合意ですねということを確認をする、そしてそれを公にする、さらには、直後に、毎回毎回開催いたしましたが、座間市基地返還促進等市民連絡協議会の場を通して市民にもこれをまだ湯気が立っているうちに報告をするということで、しっかりと位置づけをしながら一歩一歩、後退することなく前に進むことができたというふうに思っています。そうした面で、このキャンプ座間に関する協議会、そして基地返還促進等市民連絡協議会、こうしたものをしっかりと位置づけをしながら、さらには、この一連の事象について、先ほど申し上げましたように、関係をしていただいた国や県の機関、そして在日米陸軍、自衛隊等々の関係の中でこの事業を形にあるものになしてこられたのだというふうに振り返るわけでございます。消防庁舎については、これから建設です。そして残された部分での今度は公園の関係もございます。しっかりとこれは大きなやはり事業として、市民にとってよかったなというふうに思っていただけるような対応をさらに深めていくべく調整をしてまいりたいというふうに思っております。
 
 それから、ひまわりまつりの関係でございますけれども、このひまわりまつりも、振り返りますと、荒廃地対策、そして冬場の麦作の夏場の緑肥ということで、ヒマワリの作付をしていただいた生産者の皆さん、座間市ひまわり推進協議会の皆さんのまずは発案と努力、これから始まったわけでございまして、そこに一連の着目をされた例えば酒販連の皆さんのひまわり焼酎の関係ですとか、あとは、このヒマワリというものを使ったまちおこしを考えようというふうな機運がある中で、座間市観光協会が中心となってこのコーディネートをしていただいてまいったわけでございます。
 
 そんな中で、これは徐々に徐々にこの認知度が市内外に高まる中で、いろいろな要因があったと思います。一つにおいては、テレビ、メディア等で、特に夕方の天気予報ですとかニュースですとか、こういう番組で取り上げていただいたということをもって一気にその認知度が上がったということ、さらには、SNSの普及ということが、来られたお客さんから連鎖的に、これはいいよということで次から次へと新しいお客様を呼び込むというふうな流れができたこと、さらには、ハードウエアの部分では、やはり相模縦貫道、圏央道の開通ということがある中で、特に近年、なかなかアクセス上難しかった埼玉県ですとか群馬県ですとか、北関東のほうの皆さんが車でもってこちらに来られるというようなことも具体的にあるわけでございまして、いろいろな部分で時代のやはり流れというものが相互に作用し合って今回の結果になってきているのではないかと思います。当然これについては、特に昨年からは市全体で座間市ひまわりまつりの実行委員会を組織をし、これが主体となって開催をするという形にしてきておりますけれども、本年は、もう皆さんもご存じだと思いますけれども、何と21万人を超えるような来客があったと。これはお祭りの期間だけでございますので、栗原、それから座間会場を6日間ずつ、それ以外の期間も当然花は咲いていますし、そこで来られた方は統計に入っておりませんので、さらに膨大な方が座間市に来ていただいてここでヒマワリを見ていただいた。これは恐らく10年前には想像もしなかったような事態ではないかというふうに思います。
 
 当然、座間といえばヒマワリと言われるように本当に知名度も上がってきておりますし、今後は、今までよそを訪問することは多々あっても、よそから訪れていただくということにふなれであった我がまち座間の市民こぞっておもてなしをするというふうな考え方で、この我がまちのシンボルフラワー、ヒマワリを中心として総合計画の重点施策にも加えましたシティープロモーション、そしてシティーセールスという部分もしっかり深めながら対応を深めていく必要があろうかと思います。当然主体となっていただいている観光協会さん、そして何よりも生産者のひまわり推進協議会の皆さん、そしてそれを組織して全体で今取りまとめをしている実行委員会というものがございますけれども、こうしたものをさらに議論をこの中で深めていただきながら、将来に向けて大きなやはり有形無形の資産としてこのヒマワリについては深めてまいりたいというふうに思います。当然課題も多々ございます。これについては、課題こそが解決をすれば次なる成果につながるというふうに信じて対応していきたいというふうに思います。
 
 次に、地域福祉の包括的支援体制の構築に向けた私の考えということで、地域資源を有機的につないでいくということを今議会の提案説明の中でも、私の決意表明の中でも使わせていただいたのですが、その言葉を含めて私の見解を問うていただきました。座間市の高齢者保健福祉計画第6期介護保険事業計画に基づきまして、地域における自立した日常生活への支援として、地域の福祉、医療、保健、さらには、地域のさまざまな関係者が連携、協力をし、住民からのニーズに応じた一体的なサービスを行う仕組みづくり、これについて、いわゆる有機的な関係というのはこういうことを一つ申し上げていいのではないかと思うのですが、協議体の設置ですとか、地域の中で顔の見える関係づくりができるような生活支援コーディネーターの配置などを現在これは目指しているところであるわけでございます。
 
 また、緊密な連関という言葉が議員からも言及がございましたけれども、こういった言葉も含めて申し上げれば、多職種の連携、それからおのおのが持ち得るノウハウ、経験というものが密接に結びつき合うことによって包括的な支援体制が構築されていくと、こういう取り組みについて、これこそがまさに地域資源を有機的につないでいくことであるというふうに私は捉えております。
 
 さらに、ご質問の中で、国では、福祉サービスを総合的に提供できる仕組みづくりといった点についての言及もございましたけれども、本市における地域包括ケアシステムの構築といたしましては、これからいわゆる75歳以上の後期高齢がピークを迎えてくる平成37年以降に向けて、まずは、この高齢者への対応について取り組んでいかなければいけないというふうに考えております。さらには、この取り組みを進める中で、将来的には、子供から大人まで、老若男女全体の世代を大きなくくりとして地域福祉の包括的支援体制の構築、これが必要になってくるというふうに考えております。
 以上でございます。

<議長(伊田雅彦君)>
再質問ありませんか。――佐藤弥斗議員。
             〔8番(佐藤弥斗君) 登壇〕

再質問

 ご答弁をいただきまして、ありがとうございます。

 まず最初に、通告についてでありますが、大変不安になられたということで、申しわけなかったなというふうに思っておりますが、実は私、私自身の1期目の最後の議会のとき、そして先ほど申し上げましたように、2期目の最後の議会のとき、そして今回の議会においてでも、最後に市長の政治姿勢についてということで一般質問をさせていただいております経過がございまして、余り私自身はそこに対して違和感を感じずに通告をいたしておりました。そんな中で、少し不安に思われたということで大変申しわけなく思っておりますが、内容といたしましては、市長が今まで取り組まれてきたことに対して、大変私としては先ほど申し上げましたように高く評価をいたしておりますので、今後も本当に頑張っていただきたいという気持ちからの通告でありましたことを申し添えさせていただきます。

 ご答弁の中で、市長が今まで取り組まれてきたことに関して、チーム座間として、職員、そしてまた、こちらにいらっしゃる議員さんの皆さん、そして市民の皆さん、そういった皆さん方と取り組まれてきたその結果であるという大変謙虚な姿勢でこの市長の功績について捉えられているということを私も大変うれしく思います。そういったお気持ち、大変有能な市長でありますから、なかなかそのあたりが自分の力というふうに思っていらっしゃらなかった、いらっしゃらないというところが大変すばらしいというふうに私も思いますので、ぜひ今後も頑張っていっていただきたいと思います。

 ひまわりまつりのことでありますが、ふなれであった市民の皆さんが、今まで市長がおっしゃるとおり、観光地では座間市は基本的にはなかったというふうに思いますが、考えますと、キャンプ座間の何かイベントがあるときは大変多くの方が来場されるわけでありますが、相武台前の駅をおりられてすぐにキャンプ座間のほうに直行されて、また帰っていくといった形なので、ほとんど座間市が何かおもてなしをするといったようなことではないと思います。そんな中で、ひまわりまつりということに、もともとは休耕地対策ということでヒマワリ生産者の皆さんが取り組まれてきたことでありますが、この議会でもヒマワリについて観光にしてみたらどうだといったご意見もあった中で、今日のような取り組みが本当に多くの皆さんの、生産者の皆さん、そして観光協会の皆さん、ボランティアとして支える皆さん、また、商業者の皆さん、そしてまた、市内の各種団体の皆さんのご協力があってあのように大変盛大なひまわりまつりが行われているわけでありまして、私も、座間市に特に若い皆さんが遊びに来ていただける、ディズニーランドではなく、座間市にデートで遊びに来ていただけているというこの現状が本当にうれしく思っております。

 そんな中で、今まで観光地ではなかった座間市が観光地としてやはりお出迎えをしていかなくてはいけない、おもてなしの心、おもてなしをしていかなくてはいけないというところが私もこれからの課題だというふうに考えております。そんな中で、そういったご答弁もあったわけでありますが、これは本当に座間市の資源としてひまわりまつりを市としても全庁挙げて取り組んでいっていただきたいと考えますし、また、ことし寄り道マップというものをつくられて会場のほうで配布をされておりました。会場のほうにはいらっしゃるけれども、なかなかそれが市内の経済効果としてはどうなのかといった部分も課題になっていたかと思います。もちろん駐車場の課題ですとか渋滞の問題ですとか、そういったものも課題としてあるかと思いますが、これからさらに大きくこのひまわりまつりが座間市の目玉として発展していくと思います。

 そこで、市民がおもてなしをしていくといったところに対して、今後どのように取り組みをされていかれようとするのか、また、座間市を挙げて取り組んでいるお祭りとして、例えばふるさとまつりですとかそういったものがあるわけでありますが、全庁挙げてふるさとまつりに関しましては取り組まれていると思います。なかなか、ひまわりまつりは長い期間でございますので、その長い期間、全庁挙げてというのは厳しいところがあるかもしれませんが、さらに力を皆さんで合わせて、例えばひまわりまつりのときに道路をきれいにしていくですとか、そういったこともおもてなしの心ということになるかと思います。そういった意味で、全庁挙げて協力をし合いながらこのひまわりまつりを発展していっていただけたらというふうに私は考えておりますので、そのあたりについての市長のご見解をお伺いいたします。

 それから、地域福祉の包括的支援体制の構築についてご答弁をいただきました。基本的に市長のお考えというのはよくわかりました。現在、多職種連携も勉強会ということで回を重ねられております。そちらに関しましては社会福祉協議会のほうで行われているかと思います。まずは高齢者からということでお話がございましたが、質問の中でも申し上げましたとおり、今後は、高齢者対策だ、障がい者対策だ、子育て支援だというふうなくくりで縦割りではなく、特に庁内の連携をしっかりととっていただいて、この地域福祉の課題について取り組んでいっていただきたいというふうに私は考えております。

 その方法論というのはいろいろとあると思います。以前私が質問させていただきましたが、例えば、地域のほうに正規の職員さんが出向くような地域職員制度といったような形もあるでしょうし、今のような社会福祉協議会のほうにある程度お任せをしていきながら組み立てていくということになりますと、そちらのほうに少し予算を傾けていくということも必要になってくるでしょうし、生活支援コーディネーターを構築してということでありますが、どちらにしても強力な庁内の連携というのは今後大変必要になってくると思います。そしてもちろん座間市だけでは、この地域の包括的な支援体制というのはできません。市民の皆さんにもご協力いただかなくてはなりませんし、企業の皆さんにも力強くご協力をいただきながら、この地域資源をうまく生かしながらお互いに助け合えるような、そんな仕組みづくりをつくっていくということがまずは大切だと思いますので、まずは庁内の連携を力強くしていっていただきながら地域をつないでいくということが必要だというふうに私は考えておりますが、そのあたりについての市長のご見解をお伺いしたいと思います。

 また、今期最後の一般質問でありますが、今までご尽力をいただきました議員さんの中で再挑戦される議員さんもいらっしゃいますし、また、この期でご勇退をされるということで表明をされている議員さん方もいらっしゃいます。大変皆様方にはお世話になりまして、ありがとうございました。また、今後ともご指導、ご鞭撻をいただければというふうに思います。
 2回目の一般質問とさせていただきます。

<市長(遠藤三紀夫君)>
 ひまわりまつりの関係で、おもてなしといったような部分からどんなことが必要なのかといったようなテーマで再質問をいただいたのですが、先ほどお答えした中に全部含まれているというふうに私、思うのですけれども、もう一つつけ加えるのであれば、地域おこし、まちおこし、シティーセールス、シティープロモーション、これはもう日本全国どこでも言われている言葉だと思います。我がまちを活性化をし、そしてそこに人、物、お金が集まってくるということがにぎわいを見せ、それがやはり地域の活性化につながるということは、これは当然なわけでございまして、そういう面でどこのまちも苦労されている、特に殊さら地方に行けば行くほど、これに対しての苦労は尋常ではないというふうに思います。
 
 例えばの例を挙げれば、私どもの友好交流都市である秋田県大仙市、大曲の花火大会で有名ですけれども、この花火大会に毎年来られるお客さんというのが、何と70万人ぐらいいらっしゃるわけですね。市全体で、オール大仙市として今8万数千人の人口のところ、旧大曲の市街地であれば恐らく5万人程度だと思いますけれども、こうしたところに一夜の花火大会のために70万人の人が集まられる。これは大きなやはり地域資源であるわけでして、これを一つのよりどころとしながら大仙市さんは、その大曲の花火を中心に各かつての合併をした町、村等においても、この花火によるまちおこしというものをなさっています。来年の4月には、何でしたか、全世界の花火サミット的なものも誘致をされたなんて話もあるわけでございますけれども、いずれにしても、この70万人が集まるということ、これ自体には大変な価値があるということで対応されているわけです。
 
 私どもからすれば、先ほど申し上げましたように、うちは、どちらかというと人をお招きするのではなく、遊びに行く側、働きに行く側、学校に行く側ということで、これは典型的なベッドタウンのありようだったわけですけれども、そうではなく、やはりこの街の中ににぎわいを見せ、そこにやはり、雑駁に言ってしまえば、お金を落としていただいて、市内でもってしっかりと消費をし、それが一つの産業につながっていくという考え方をやはり持つべきではないかというふうなことが当然皆さんの中にもおありだと思うのですが、なかなかこれが現実化しない、実現しないというのが、これがまたベッドタウンの宿命なわけですね。
 
 そんな中で、このひまわりというのは非常にやはりユニークな存在ということで、また時代の背景等も含めて非常に関心を持っていただいて、期間、通算で20万人を超える人が来られているということからすれば、これは大きなやはり地域資源として活用していける余地がある。これも本当に地方の街で、苦労して苦労して、都会から人、来てくださいとおっしゃっているときに、我がほうでは、ああした取り組みについて、皆さんが次から次へ連鎖反応のように来ていただけるという、これも一つの社会現象として非常に大きなやはり着目点ではないかと思うのですね。
 
 今後は、それをどのように活用していけるのかということの中で、そのおもてなしという言葉を私、使いましたけれども、先ほど申し上げたように、とにかく、よそに行って遊んでくることにはなれてはいるけれども、この狭い17平方キロメートル当たりの街の一角にある5.5ヘクタールのひまわりの祭りの会場にどっと人が押し寄せてくるということ、これ見方によっては、交通渋滞になる、それから駅は混雑をする、冗談ではないよという方もいらっしゃると思うのですね。ちょうどお盆の期間中だったので、お坊さんが檀家回りをするのに苦労したなどという話もあったわけでございますし、ただ、それを乗り越えるだけの価値があるということと、そうした細かなやはり課題が出てきたことに対しての対処をしていく、これ自体がやはりおもてなしのくくりだと思うのですね。そして、来ていただいた方に気持ちよく花を見ていただいて帰っていただく。
 
 さらには、案内マップの中に広告を載せられた商店さんなどによっては、飲食店さんですね、相武台前からシャトルバスが出ているという関係から、帰りがけに寄っていただいたなどということで、結構その売り上げがぐっと伸びたというふうなところもあるように聞いておりますし、いろんな波及効果が多々期待できると思いますし、それ自体がまだまだ我々自体が研究をしていく余地があるのではないかと思うのです。それを含めて、やはり市としても、市が主導してやっていくことではなく、これこそ市民協働の考え方、そして、さらにはこうした当市だけの視点ではなく、例えば関東全域で考えて、全国的に考えた中で、このひまわりの資源というものはどういう価値があるのか、そういうことにも着目をした中で活用していくという次元にだんだん至ってくるのではないかというふうに思っています。そんな点をしっかり踏まえながら市としては対策を考え、または今後、政策として対応していきたいというふうに思います。
 
 それから、一連の地域福祉の関係ですけれども、これはもう先ほど申し上げた答弁のとおりです。とにかく地域社会において、かつては介護福祉といったような点についても、3世代の同居、大家族といったようなもの、それから地域の隣近所の関係というものが非常に濃密であった、いわゆる村落共同体的な価値観があった、そういう地域ならいいわけですけれども、それが実態上どちらも希薄になり、また消えかかっている中で、人為的にやはりこれを構築をしていかなければいけないという課題があるわけでして、さらにはここにもう一つ、いわゆるプライバシーの問題、個人個人の価値観の問題というものがあるわけでして、私は人の世話にはなりたくない、まだそんな段階ではないとおっしゃる方もいらっしゃるし、そうではなくて、今の段階からお互いに顔の見える関係をつくっておかなければいけないのですよと、こういう考え方をしっかりお持ちの方もいらっしゃるし、そのあたりの相克がやはり各地域ごとにも、この座間市の小さな地域の中でも濃淡があると思いますし、そこを地域に住んでいらっしゃる皆さん、コミュニティを構成していらっしゃる皆さんがやはり捉えていただきながら、市とすれば、私どもが所管する福祉部、そして健康部といったようなところがしっかりとこれの対応について、これウオッチをしながら一つ一つ深めていくというのが今後の現実的な対応の基本ではないかと思うのですね。それに向けて国が示す政策、そして法、さらには私どもがそれに基づいて考えた計画ですとか将来に向けてのさまざまな議論、こういったものを踏まえて個別具体をしっかりと認識しながら対応していく必要があろうかというふうに思っております。今後に向けて、特に高齢化の進行というものがもう間違いなく現実化をしている中で、大きな課題だというふうに思っておりますし、しっかりと対応していきたいと思います。
 以上です。

<議長(伊田雅彦君)>
再質問はありませんか。
以上で佐藤弥斗議員の一般質問を終わります。

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