平成29年 第3回定例会(第6日)賛成討論

—座間市ホームページ会議録より抜粋—
開催日:平成29年 9月29日
会議名:平成29年第3回定例会(第6日)

賛成討論

<議長(京免康彦君)>
続きまして、賛成討論、8番佐藤弥斗議員。
 〔8番(佐藤弥斗君) 登壇〕(拍手)

 議長よりお許しをいただきましたので、ざま明進会を代表して、今定例会に当局より上程されました諸議案に対し、賛成の立場を明らかにし、討論をさせていただきます。
 平成28年度最終予算現額は一般会計440億1,486万円、特別会計255億7,949万円で総額695億9,435万円であり、予算現額に対する歳入決算額の収入率は一般会計が94%、特別会計が97.6%、歳出決算額の執行率は一般会計91.5%、特別会計95.3%であり、各施策事業は計画に沿って実施され、適正な予算執行であったと評価をいたします。
 まず、議案第51号、平成28年度座間市一般会計歳入歳出決算の認定についてでありますが、歳入では、法人市民税が平成28年度は好調な企業業績により6億8,507万3,000円の大幅増でしたが、平成28年度におきましては、大規模法人の外国税控除の増加、企業収益の減少などにより、前年度比6億6,809万3,000円の大幅な減少となり、また、地方交付税及び地方消費税交付金が前年度と比較して12億9,127万1,000円減少し、歳出では市債償還金、市税過誤納金還付金及び新消防庁舎建設事業費が8億7,091万2,000円増加しました。その対応として財政調整基金を10億2,085万3,000円取り崩し、年度末残高は9億8,926万4,000円となりました。このように、財政調整基金の機能をしっかりと発揮し対応できたのは、これまで遠藤市長の指示のもと、財政健全化を推進するために座間市健全財政戦略本部を設置し、厳しい財政状況の共有化を図り事業執行に当たっており、交付金の活用に心がけ、執行残は思い切って残していくという姿勢が行き渡った結果であると高く評価をいたします。
 また、市税の収納率は調定額に対し95%で、前年度比0.6ポイント上昇しており、現年度分は98.6%で前年度比0.1ポイント、滞納繰越分29.1%で3.2ポイント上昇しており、収入未済額は前年度比12.1%、不納欠損額は前年度比20.2%減少しており、コンビニ、ペイジー収納制度、コールセンターの電話催告業務、また、地道な財産調査による債権の整理、滞納処理、処分、不動産公売等を行ったためとのことであります。そしてまた、任期つき短時間勤務職員、県税OB、国税OBの方々の滞納処分に対する豊富な知識やノウハウを市の職員も学ばれ、それによって自信を持って財産調査などに取り組むことができるようになり、適正な処分が下せるようになったためとのことであります。収納率向上への当局のご努力を高く評価し、賛意を表します。また今後も引き続き培ってきたノウハウをフルに活用され、収納率の向上にさらに尽力していただきたいと思います。
 歳出では、増加し続ける民生費の中で、生活保護費のみ前年度比44万1,000円減となりました。これは本市の就労支援策において、ケースワーカー、就労支援員、ハローワークなどの連携を密にし、よりきめの細かい支援が行われ、就労相談会や模擬面接会の実施が継続的に行われたことにより、就労事実がふえた大きな成果だと高く評価をいたします。引き続き積極的な取り組みを行われることを望みます。
 児童福祉費では、前年度比7.9%増であり、要因は放課後等デイサービスの利用増加が一つの要因とのことでありますが、対応できる市内事業所がふえ、サービス利用がしやすくなったとのことであり、ふえ続けている発達障がいなどの早期療育につながっていると判断し、評価をいたします。
 投資的経費においては、新消防庁舎建設事業費、小学校施設整備事業費、南東部地区総合交通対策事業費などが主なものでありますが、厳しい財政状況の中にあっても交付金などを活用し、災害への対応、交通渋滞への対応など、適切な対応がなされたことを高く評価いたします。行政評価におきましては、進捗度が当該年度予定の80%以上が23指標、30%以上80%未満が9指標、マイナス20%以上30%未満が28指標、マイナス20%未満が31指標となっており、まちづくり指標の見直しや行政評価を踏まえた行政改革、目標達成に向けた真摯な取り組みなどを望むものであります。また、平成28年度は座間市まち・ひと・しごと創生総合戦略の点検、評価報告書を作成されました。この結果内容については、各施策における今後の方針を示唆する内容も含まれていると考えますので、それぞれの事業においてさらに参考になされ、今後の市政運営や行政改革に生かしていかれることを望みます。
 議案第52号、平成28年度座間市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定についてでありますが、国民健康保険事業においては、第2期座間市国民健康保険事業財政健全化計画を当該年度スタートされ、国民健康保険税の適正な賦課と収納率の向上、医療費の適正化、保健事業の推進を重点取り組み事項とし、種々のさまざまな取り組みが行われたとのことであり評価をいたします。
 議案第53号、平成28年度座間市介護保険事業特別会計歳入歳出決算の認定についてでありますが、介護保険事業においては、地域包括ケアシステムの構築を実現させるために、地域包括支援センターを2カ所増設し、市内6カ所で相談業務を行い、相談件数が計画値を超えた3万2,000件余りであったこととのことであります。また、在宅医療・介護連携の推進についても異職種連携などを通じて準備が進められたことに対し賛意を表します。
 議案第55号、平成28年度座間市水道事業会計決算の認定及び未処分利益剰余金の処分についてでありますが、長年にわたり神奈川県企業庁に要望してきたことが実を結び、当該年度より神奈川県内広域水道企業団の財政計画の改定が行われ、基本料金が減額され、受水費の減少につながり、前年度に引き続き逆さや減少が解消されました。また、営業損失は前年度比89.7%減少し、経常利益は前年度比16.1%増、純利益は前年度比19.9%増加しており、前年度に引き続き損益状況全般が良化しております。当局のご努力に対し評価をいたします。
 そのほか当局より上程されました諸議案に対しましても、適正なものであると判断し、賛意を表し、議場にいらっしゃる皆様に賛同していただくことを呼びかけまして、賛成討論とさせていただきます。(拍手)