平成30年 第4回定例会(第5日)賛成討論

—座間市ホームページ会議録より抜粋—
開催日:平成30年12月21日
会議名:平成30年 第4回定例会(第5日)

賛成討論

<議長(上沢本尚君)>
 続きまして、賛成討論、8番佐藤弥斗議員。
 〔8番(佐藤弥斗君) 登壇〕(拍手)

 議長のお許しをいただきましたので、ただいまよりざま明進会を代表し、今定例会に当局より上程されました諸議案に対し賛成、また先ほど提出されました議案第75号、座間市立子育て支援センター条例の修正案に反対の立場を明らかにし、賛成、反対討論をさせていただきます。
 議案第69号、平成30年度座間市一般会計補正予算(第4号)でありますが、財政調整基金費の財政調整基金積立金は、本補正の歳入歳出の差額である8億5,511万円を同基金に積み立てるための増額補正でありました。本補正後の財政調整基金の残高は13億1,000万円余の見込みであり、また議案第83号の補正後の財政調整基金は12億7,000万円余の見込みとのことでありました。財政調整基金は、年度間の不均衡な財源を調整するための基金であり、標準財政規模の10%程度が適正額とされています。本市の標準財政規模は、平成29年度決算では約235億円なので、23億円程度が適正額となります。このことから、本市の財政調整基金はあと10億円程度積み立てていく必要があると考えます。余剰財源を明らかにし、それを財政調整基金として積み立てるという本市の姿勢を評価し、賛意を表します。
 債務負担行為補正に変更の事務事業等委託料には、市民税県民税納税通知書封入封緘委託料、後期高齢者健診結果電磁記録化等業務委託料について、次年度に事業を実施するに当たり、本年度中に契約を締結する必要が生じたことに伴う限度額の変更が含まれているとのことでありました。4月の契約では、他自治体も同様に契約が集中し、締結が困難なために前倒しをして行うとのことであり、着実な事務事業の遂行に当たり適切な対応と評価し、賛意を表します。
 総務費、徴税費、税務総務費の収納関係管理経費は、収納支援システムの更新に伴うQRコードリーダー購入のための増額措置とのことでありました。事務事業の負担軽減につながる措置であり、今後の効率的な事務事業を期待し、賛意を表します。
 保健衛生総務費、母子健康包括支援事業費は、医療機関からの要望により産婦健康診査に活用するエジンバラ産後鬱病質問票のアンケート用紙を複写化するための増額措置とのことでありました。エジンバラ産後鬱病質問票は、産後鬱病のスクリーニング表として英国で開発され、日本においても既に多くの保健所、保健センターにおいて実施をしており、産後鬱の早期発見、適切な支援につないでいる実績があります。妊娠、出産、出産後と、女性の体はホルモンが劇的に変化します。そのような中で、特に産後はホルモンのバランスが不安定となり、さらに育児への不安や悩み、苦労も重なり、産後鬱になるケースが見受けられ、今回のアンケートにより産後の母親が抱えるリスク度の判定に役立ち、産後の母親に対する効果的な支援を行うことができると評価し、賛意を表します。
 消防費、常備消防費、旅費、救急救命士養成事業費8万7,000円は、平成31年1月24日、25日に香川県高松市で開催される第27回全国救急隊員シンポジウムの一般演題の救急業務に関する活動等にて本市の救急隊員3名の演題が採用され、発表に出向するための増額措置とのことでありました。このシンポジウムは、救急体制の一層の振興を図る一助として全国の救急隊員を対象に毎年開催されており、昨年、第26回は千葉県千葉市で開催され、2日間で約8,600人の来場者が全国より参加されている大変大きな大会であります。そのような全国規模の大会の中で、本市から3名もの隊員が発表するというのは大変立派な功績であり、高く評価し、賛意を表します。
 議案第75号、座間市立子育て支援センター条例でありますが、本条例は、市内で既に運営している三つの子育て支援センターのうち、一つを小田急相模原駅前西地区の再開発ビルの区画を購入し、移転することを契機に、子育て支援センター条例を定め、公共施設としての位置づけを行うものとのことでありました。さきの総括質疑の中でも、今回の提案は子育て支援センターの運営管理、設置に関する条例であり、事業については国が定める第3条第1号から第4号の内容、そしてそれ以上の展開については第5号の前各号に掲げるもののほか、市長が必要と認める事業といったところで行っていきたい旨の答弁がされています。
 また、さらに子育て支援の地域拠点であるとの考えも示されており、子育て支援にかかわる人材の育成については、その方法や手法、育成指導者の教育確保、その適切な実施場所などについて、今後検討、研究が必要であるといった旨も答弁されています。現在、座間市では、ネウボラざまりんも立ち上がり、座間市における横断的な子育て支援の取り組みが本格的に始まり、今後、各部署とも連携し、課題の抽出をし、どこで、誰が、どのような体制で子育て支援策を展開していくのかを総合的に考え、子育て支援施設の設置目標なども含め検討していく段階であると判断しております。
 以上のことから、今回の修正案については、その趣旨は理解をするものですが、現段階での修正については時期尚早と判断し、当局より上程された議案第75号に賛成し、修正案には反対するものです。当局におかれましては、今後地域における子育て支援のあり方についてしっかりと検討、研究し、今回の修正案についてもしっかりと受けとめられ、今後も引き続き積極的な事業展開されることを期待し、賛成をいたします。
 議案第76号、座間市立市民交流プラザ条例でありますが、この条例は、小田急相模原駅前西地区再開発ビル3階に市民交流プラザを開設するために、管理運営に関して必要な事項を定めるとのことでありました。市民交流プラザは多世代にわたる市民の新たな交流の場としてカフェを併設し、民間活力を生かした形で運営していくとのことでありました。公共施設の柔軟な活用は、本市としても大きな課題であり、特に若い世代の市政参画や公共施設の利用増加が見込める今回の取り組みは、大きな期待を寄せるものであります。この事業に期待をし、条例については適正なものとして賛意を表します。
 議案第80号、座間市消防団条例の一部を改正する条例でありますが、消防団員の加入促進を図り、地域防災力を強化するため、任命できる消防団員に市内に勤務する者を加える等の改正をするとのことであります。消防団員数の充足率は年々低下傾向にあり、また本市においては日中、市内にて勤務している消防団も減少しており、特に日中の地域防災の強化が課題となっておりました。私も平成18年第3回定例会において一般質問の中で、勤務地団員の設置の必要性について訴えさせていただいた経過もございます。また、我が会派の松橋議員は、長年消防団員として貢献され、現在、消防団OBとして地域の密着した地域防災活動に携わっておりますので、地域防災の拡充の重要性については痛感しているところであります。
 今回の改正により、消防団員の要件が広がることで、消防団員の確保につながり、そしてまたサラリーマン団員の増加により課題となっていた昼間の防災体制の希薄化の改善につながり、今後の地域防災強化の一助となることを大いに期待し、条例改正を高く評価し、賛意を表します。
 その他議案についても適正なものとして賛意を表します。
 以上、今定例会に当局より上程されました諸議案に対し賛成の立場、また先ほど提出されました議案第75号の修正案に対し反対の立場から討論を行いましたが、議場にいらっしゃる皆様方におかれましてもご賛同いただくよう呼びかけ、賛成、反対討論とさせていただきます。(拍手)

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