—座間市ホームページ会議録より抜粋—
開催日:平成31年3月22日
会議名:平成31年 第1回定例会(第6日)
賛成討論
<議長(上沢本尚君)>
続きまして、賛成討論、8番佐藤弥斗議員。
〔8番(佐藤弥斗君) 登壇〕(拍手)
議長のお許しをいただきましたので、議席番号8番、明進会、佐藤弥斗、会派を代表し、今定例会に上程されました当局からの諸議案、また、陳情第43号に対し賛成の立場を明らかにし、賛成討論をさせていただきます。
議案第3号、平成30年度座間市一般会計補正予算(第8号)においては、国の補正予算である学校施設環境改善交付金を活用し、平成31年度の当初予算で計上する予定だった中学校施設整備事業を前倒しして計上されました。国の特定財源が見込めるものについては、その財源を積極的に獲得される姿勢、また、入札による執行残、決算見込みの推計で減額が見込めるものなど、緻密に精査され、補正財源として総計予算主義の原則にのっとり、議会に示され、財源を確保される姿勢を高く評価いたします。
議案第9号、平成31年度当初予算の編成では、第四次総合計画の目指すまちの姿、「ともに織りなす 活力と個性 きらめくまち」の実現のため、基本構想に掲げた九つの将来目標に沿った実施計画事業の着実な予算化を根幹に据えながら、事業の目的や効果、手法など、さまざまな視点からその点検をし、財政規律を重んじながら経費の精査に取り組まれたとのことでありました。翌年度以降に特定財源が見込まれることから実施年度を変更するなど、事情のあるものを除き、実施計画を網羅する堅実な予算編成であり、第四次総合計画の着実な実施に対する姿勢、最少の費用で最大の効果を上げるよう間断なく事業の見直しを図り、努力される当局の姿勢を高く評価いたします。
総務費、公共施設再整備計画については、平成29年度から平成31年度までの3カ年にかけて具体的な計画の策定を進めており、当該年度は最終年度であり、個別計画の素案の検討、市民参加による意見交換などを実施し、市民意見を取り入れながら成案の策定を進めていかれるとのことであります。今後の座間市にとって良質な公共施設を市民とともにどのように維持していくのかという大変重要な計画でありますので、十分な市民意見の反映を期待し、賛意を表します。
市民交流プラザ管理運営事業では、小田急相模原駅前西地区再開発ビル内に民間活力を生かした市民交流プラザを平成31年12月より開設するとのことであります。現在、指定管理者を公募しており、客席やキッズスペースなどの市民交流スペース、多目的ラウンジ、打ち合わせ室、カフェなどを設置し、子育て世代を始めとした多世代交流を促進し、新たなコミュニティの形成に資する施設を運営していくとのことであります。現在、市内ではコミュニティセンターや公民館、文化センターや自治会の集会所などの施設を拠点とした市民活動が活発に行われておりますが、そういった地域活動に踏み出しづらい新住民、定年退職者、若年層の方々などが立ち寄りやすく、年代や性別を問わず気軽に利用できる新たな交流の場、地域とつながるきっかけの場となることを期待し、賛意を表します。
安全安心まちづくり事業では、当該年度、20基の防犯カメラを設置するとのことであります。平成27年度に自治会関係、学校関係等の方々のご協力のもと、警察署の助言を受けながら、各地域で防犯カメラが必要な場所を選定し、50基を設置、また、平成30年度には緊急性の高い場所に18基を増設、当該年度は20基設置予定、また、残りの箇所には2020年度以降に設置を検討していくとのことであります。犯罪の未然防止、抑止力として期待し、賛意を表します。
平成31年4月1日から施行される座間市環境美化条例に伴い、市民への啓発活動としてホームページや広報での情報発信、公共施設への啓発チラシの配架、商業施設での啓発物品の配布、駅前での清掃活動や啓発物品の配布、市内小学5年生を対象とした座間市環境美化条例啓発ポスターコンクールを開催し、市民や児童への啓発に努めており、今後も継続的に行っていくとのことでありました。また、当該年度では、さらにポイ捨てや飼い犬等のふんの放置禁止、地域環境美化などの啓発看板の配布や落書き消去用物品の貸与、提供、自治会への回覧なども行うとのことであります。市民意識の向上を図り、行政、市民、事業者がともに地域環境の美化を促進していくことが肝要であると考え、賛意を表します。
障がい者相談支援事業では、地域における相談支援の中核的な役割を担う基幹相談支援センターを公募型プロポーザルによって選定した委託先により設置するとのことであります。ふえ続けている障がい者への相談支援の充実、市内相談支援事業所の質の向上、また、それぞれの当事者のニーズに合わせたきめ細やかな対応が図られ、障がい児・者が地域で生活する上での支援の充実が図られるものと期待し、賛意を表します。
生活困窮者自立支援事業では、賃貸住宅の入居や住居に関する困難を抱えている生活困窮者に対する支援策として、新たに居住支援推進事業を委託により実施するとのことであります。生活困窮者の支援プラン策定時に住まいの不安定に該当した方は5件に1件程度であり、特に単身高齢者世帯において、孤独死などのリスクから生活の基盤である住居が不安定になっているケースが少なくない状況であり、今年度、新規で取り組んでいくとのことでありました。相談者の課題を踏まえ、必要な物件像や居住支援サービスを見きわめ、不動産事業者などに同行し、物件探しや契約を支援したり、不動産関係者や福祉関係者などが有する物件や居住支援サービスの情報を収集し、不足しているものは担い手の開拓を行ったりするとのことでありました。また、生活困窮者自立支援特有の法的課題に対して、神奈川県弁護士会と協働して相談協力体制を構築する自立支援制度助言弁護士の取り組みを行っていくとのことであります。さらに生活困窮者が抱える生活課題は、経済的な困窮、病気、家計管理の課題、多重債務、就職活動や就職定着の困難、家族関係、社会的な孤立などが複雑に絡み合っており、生活困窮自立支援法の法定事業の実施のみでは解決が難しく、本市においては、生活困窮者自立支援法に基づく任意事業の拡充などにも積極的に取り組んできております。また、介護保険制度の生活支援体制整備事業と一体となった協議体の取り組みや、行政改革推進委員会の包括的支援体制構築専門部会による取り組みとの連携を通じて、地域と行政が一体となった包括的な支援体制づくりを構築されていかれることを大いに期待し、また、常に情報収集に心がけ、地域資源をフルに活用されている当局の積極的な姿勢を高く評価し、賛意を表します。
保育所待機児童対策として、平成31年4月に認可保育園、子どもの家ひまわり保育園と座間ゆめっこ保育園が新規開設され、100名の定員増がなされ、さらに栗の実保育園では30名の定員増、合計130名の定員増が図られます。また、民間保育所整備助成事業については、安全・安心な保育環境整備が図られます。市民ニーズに対応した適切な予算措置と評価をいたします。
建築関係では、地域経済の活性化や市内施工業者の育成、市民の住環境向上を目的とした住宅リフォーム助成の継続、耐震化の促進に係る木造住宅耐震改修事業及び危険ブロック塀等撤去補助事業を実施されるとのことであります。危険ブロック塀等撤去補助事業では、パンフレットの中でも生け垣設置奨励金とあわせた周知を行い、また、相談窓口においても随時紹介をしているとのことであり、危険ブロック塀の撤去と緑化の推進が同時に図られることを期待し、積極的な当局の姿勢を高く評価し、賛意を表します。
消防費では、住宅密集地の火災防御対策として、地域住民の要望に応じて消火栓を新設、東・北分署非常用自家発電機設備改修工事、消防車両や配水ポンプの更新や各種研修の派遣や救急体制の拡充、ドローン操縦者の拡充など、市民の生命と財産を守る消防行政の間断なき努力と積極的な姿勢を高く評価し、賛意を表します。
教育費では、小・中学校の教職員のメンタルヘルス不調の未然防止としてストレスチェックを実施し、産業医との面談などにつなげていくとのことでありました。保護者からの過剰な要求などによりメンタル不調に陥る教職者が増加傾向にあり、学校現場での働き方改革を推進し、保護者や地域の方々への理解を深めながら、教職者の健全な職場環境づくりを期待し、賛意を表します。
青少年関係の放課後子ども教室推進事業では、現在開設の5校に続き、旭小学校、中原小学校の2校を増設するとのことであります。本市が市内各校において長年行ってきた遊友クラブは月1回程度の開催でしたが、放課後子ども教室は週1~2回とのことであり、子供の貧困や虐待、福祉的支援を必要としている児童・生徒の増加などを含めて考えると、今後、放課後子ども教室の果たす役割は大きく、子供の支援につながることを期待し、賛意を表します。
その他、当局から上程された諸議案については、適切なものと考え、賛意を表します。
陳情第43号、奥山等のスギ・ヒノキ放置人工林を、森林環境譲与税(仮称)で順次計画的に皆伐を進め、天然林に戻すことを求める陳情については、今後、国会で議論されていくことになる(仮称)森林環境譲与税の使途に対する陳情であり、おおむねの方向性に対して賛同するものであります。本市では座間市森林整備計画が策定されており、今後、本市に交付される交付金は、その計画に沿って本市の森林整備を進めていくべきと考えますが、その一部をこの陳情に記載されている奥山天然林化やその啓発などにも活用していくという趣旨に対し、賛同するものであります。
以上、諸議案に対する賛成理由を述べてまいりましたが、議場にいらっしゃる議員各位におかれましても賛同いただくことを呼びかけ、賛成討論といたします。(拍手)