平成27年 第1回定例会(第6日)〜賛成討論〜

—座間市ホームページ会議録より抜粋—
開催日:平成27年 3月25日
会議名:平成27年第1回定例会(第6日)

賛成討論

<議長(伊田雅彦君)>
続きまして、賛成討論、8番佐藤弥斗議員。
  〔8番(佐藤弥斗君) 登壇〕(拍手)

 議長よりお許しをいただきましたので、ざま大志会を代表し、今定例会に当局より上程されております諸議案に対し、賛成の立場を明らかにし、討論をさせていただきます。

 本市においては、平成24年2月より緊急財政対策本部を設置され、常に市税などの収入、収納対策や新たな財源の発掘などによる財源確保、効果的な財源配分、人件費抑制、行政改革の徹底などを行ってきました。そして今回上程された平成26年度補正予算は平成26年度の予算執行額を的確に把握した上で編成され、平成27年度に実施予定だった相模が丘西保育園用地取得事業約4,700万円、旭プール用地取得事業約2,500万円の事業などを前倒しされ、さらに約2億3,200万円を財政調整基金に積み立てをし、平成27年度当初予算の負担軽減をされましたことを高く評価いたします。

 平成27年度当初予算編成におきましては、第四次総合計画の目指す街の姿「ともに織りなす 活力と個性 きらめくまち」の実現のため、基本構想に掲げた九つの将来目標を着実に推進するために各部各課では知恵を出し合い、創意工夫を重ねられ、実施計画事業では一つの事業も欠かすことなく全てを網羅した予算編成がなされました。少子高齢化が進む中、扶助費は年々増加し続け、前年度比2.4%増と過去最大になったにもかかわらず、投資的経費では投資的経費前年度比17.6%増と積極的な予算編成がされましたことを高く評価いたします。具体的な施策については、本市が掲げております。九つの将来目標に合わせて討論を進めていきたいと思います。なお、これより申し上げます予算金額は1,000円以下を切り捨てた数字となっておりますので、ご了承願います。

 「笑顔あふれる 健やかなまち」の実現に向けて、平成27年度新規事業として妊婦歯科健康診査事業費110万円が計上されています。この事業は妊婦健康診査、乳幼児の各種健診、相談事業などに加え、新たに母子保健の充実の一環としてホルモンバランスの変化などにより、口腔内環境が悪化しやすい妊娠16週から27週の妊婦を対象に歯周疾患を予防するために実施される事業です。妊娠中は心と体が大きく変化します。不安になってしまったり、ストレスを感じてしまったりと今までにない経験をされます。これには口の中も例外ではなく、唾液の量が減り、虫歯や歯周病になるリスクが高くなると言われています。母親に虫歯があると、そこから赤ちゃんに感染するおそれもあります。出産前に口の中の状況を把握し、適切なケアを身につけることは乳幼児の健全な育成と母親の育児不安の解消につながるものであり、本事業を新たに取り組まれることを大いに評価し、賛意をあらわします。

 「支え合い 思いやりに満ちた やすらぎのまち」の実現に向けて、子ども・子育て新制度を平成27年度から実施することに伴い、保育所運営費負担事業費を対前年度比1億9,634万円増額し、10億5,603万円を計上され、保育の質の充実を図られるとのことです。これは保育所運営費負担事業費に保育士等処遇改善臨時特例事業や延長保育事業の基本分などが保育所運営費に組み込まれることになったこと、さらに保育単価が増額され、保育士の質の充実につながるものと伺いました。具体的には3歳児の職員配置の改善、保育所職員給与の改善、保育標準時間認定に対応した職員配置の改善、研修機会の充実等を予定されているとのことです。

 また、民間保育所整備助成事業は前年度比5,113万円の減額となっています。これは子ども・子育て新制度が実施されることに伴い、保育士等の処遇改善が前述の保育所運営費負担事業費に組み込まれるものであり、本年度は待機児童対策及び保育環境を整備するため、国の補助金を活用され、あゆみ保育園、広野台保育園、栗の実保育園3園の施設整備の支援を実施されます。今後、中・長期的な整備助成事業としては、座間市保育園整備計画を基本に座間市子ども・子育て支援事業計画との整合性を図りながら民間活力を視野に入れ、特定財源を求める中で施設整備を進められると伺いました。

 いずれの事業も健全な保育所運営と保護者が安心して子供を預けることができる環境づくりの一環として大いに評価し、賛意をあらわします。

 子育て支援センター管理運営事業費では、前年度比1,530万円増額の3,902万円が計上されました。本市の子育て支援センターの役割及び運営方針は、一つ、就学前の乳幼児及びその保護者が自由に交流できる場の提供、二つ、育児不安等についての相談指導、三つ、子育てサークル等への支援、四つ、子育て家庭等を対象とした研修会の実施、五つ、子育てに関する情報発信、情報提供などがあり、少子化等により孤立しがちな子育て中の保護者や乳幼児が気軽に立ち寄り、利用することができる地域の子育ての支援拠点となることを目指して運営されています。現在、東原と相模が丘の二つの子育て支援センターを民間事業者に委託し、運営されていますが、平成27年度、地域的な子育て家庭への支援をより充実させるために三つ目の子育て支援センターを座間駅近くに新設されるとのことです。本市の子育て支援センターの役割及び運営方針の充実が図れる事業として大いに評価し、賛意をあらわします。

 第3期座間市福祉プラン、地域福祉計画策定事業費では、前年度比276万円増の519万円が計上されました。今日の多様化する福祉ニーズに対して行政の施策のみでは十分な対応が困難な状況もあり、誰もが安心して生活できる地域をつくっていくには、市民地域の活動団体、行政がともに考え、支え合う取り組みが重要となります。本計画を策定する際の方針として自助、共助、公助が適切に機能し、これらが相まって地域全体での支え合い、助け合いにより誰もが共存できる仕組みづくりを考えていく必要があるとの考えを伺いました。また、本計画は座間市高齢者保健福祉計画、第6期介護保険事業計画、座間市障がい者計画、第4期障がい福祉計画等の計画の基盤となる位置づけであるため、これらの計画と横断的に連携がとれる計画にする必要があるとの考えも伺いました。行政や関係団体、市民の皆さんとの協働により地域のさまざまな生活課題に自発的、積極的に取り組むことで誰もが安心して充実した生活を送ることができる地域づくりを目指す上で重要な事業です。策定に当たって当局の積極的な取り組み、意思反映を期待し、賛意を表します。

 安全安心まちづくり事業では、防犯カメラ50基のリース料164万円が計上されています。座間市内において防犯カメラ設置による街頭犯罪抑止の取り組みは、昨年から2カ所の駅前商店街にて国の補助金と商店会の財源を活用して行われていますが、その成果として駅周辺での車両による事故、不審者の捜索などの犯罪のみならず、行方不明など、迷子の捜索など、安心・安全なまちづくり事業として目に見える成果があるとの報告がなされています。今後、警察との協議の中で犯罪多発地区や通学路等の危険箇所に設置をし、安全対策を図られるとのことです。この事業が犯罪抑止につながることを確信し、大いに評価し、賛意を表します。

 「のびやかに 豊かな心 はぐくむまち」の実現に向けて、中学校施設整備事業費として2億6,635万円が計上されています。東中学校の屋内運動場改修工事や相模中学校の便所改修工事などが行われます。東中学校の屋内運動場の床については、私も平成18年に一般質問をさせていただいておりますが、昭和62年にコンクリートの塗り床の上にクッション材2ミリ、そしてその上に15ミリのフローリングを張っていただいておりましたが、クッション性などに課題があり、生徒や保護者から改善の要望が出ており、私やまた、ほかの議員さんからも長年、要望をしてきたものでございます。今回、改修されることを高く評価し、賛意を表します。

 中学校給食(選択式)導入準備事業費、前年度比2,758万円増の3,123万円が計上されております。2学期以降、東中、栗原中学校において中学校給食(選択式)を試行実施するものであります。中学校給食の実施については、この議場でも多くの議員さんが一般質問などで要望をしてまいりました。やっと具体的な試行がスタートするということで当局の姿勢を高く評価いたします。

 続きまして、ブックスタート事業でありますが、この事業は4カ月健診を行います赤ちゃんとその保護者を対象に絵本や子育てに関する情報が入ったブックスタートパックを手渡し、絵本を介して心触れ合うひとときを持つきっかけをつくるための事業です。この取り組みは1992年、絵本の読み聞かせを通じて親子のきずなを深めてもらおうとイギリスのある町において始まったとのことですが、環境や文化が違う中、子育ての仕方は万国共通、赤ちゃんの体の成長にミルクが必要なように赤ちゃんにもぬくもり、温かく語りかけてもらう時間が大切です。また、出産を終え、ホルモンバランスの変化などにより気持ちが不安定だったり、ストレスを感じているお母さんたちにも精神的不安解消や幼児虐待防止にもつながると言われています。この事業は決して文字や言葉を覚えさせようといった早期教育ではなく、絵本を介して親子のきずなを育むまさに人間育成の事業として高く評価し、賛意を表します。

 「暮らし快適 魅力あるまち」の実現に向けて、既設公営住宅整備事業では、除去工事設計委託500万円、除去工事6,570万円、移転補償料1,390万円が計上されています。除去予定住宅は長安寺住宅、四ツ谷住宅、東原住宅であり、除去する理由は老朽化している、耐用年数が過ぎているなどで耐震化構造にもなっていないということからです。既存住宅は平成27年度移転完了後、平成28年に解体するとのことであり、跡地利用については公共施設の利活用指針に基づき整理を進めるとのことです。現在、3住宅に居住している世帯は36世帯で55名の方がおられるとのことですが、平成27年度から座間駅前の小田急住宅を市営住宅として借り上げ、そちらにほとんどの方が転居されるとのことであります。老朽化し、耐用年数が過ぎているなど、不安な住居から安心して住める住まいを提供できたことは大変喜ばしいことであり、評価をいたします。

 市道30号線道路改良工事として調査委託料100万円、富士山公園の一部200平方メートルの土地購入費3,100万円、道路整備工事費3,000万円が計上されています。この市道30号線は大変狭隘な道路のため、歩行するのも危険で、車両同士のすれ違いにも苦労し、また、県道51号線町田厚木線に合流する際はとても危険なことから、多くの市民から道路を広げてほしい、交差点を改良してほしいとの要望が寄せられておりました。座間総合病院の開業に伴い、この市道30号線は市内各方面から病院を受診する人や救急搬送する救急車などの使用頻度が増大し、まさに市民の命をつなぐ重要な道路となることは必死の状況であります。南側への道路拡幅は富士山公園が都市計画公園として区域決定を受けていることから、都市計画公園区域の道路への編入は困難であり、一方、北側への道路拡幅については、急傾斜地で県道へ接続するには用地も大きくなり、地権者の理解を得にくいなど、一時、方策が八方塞がりとなりました。そのような中、当局はさまざまな可能性を模索され、各方面へ粘り強く交渉した結果、手をつけることはなかなか難しいとされた富士山公園の一部を購入することの可能性を見出し、市道30号線を拡幅し、さらに県道51号町田厚木線との接続を安全な形状で取りつける道路改良工事が具体的に動き出しました。可能性が非常に低い道路改良に対し粘り強く努力した結果、具体的な事業化に結びつけ、市民の命をつなぐ重要な道路として機能を持たせ、安全性の向上を図られますことを大いに評価いたします。

 相模が丘仲よし小道再生整備事業が完了し、小松原から東原に至る2.8キロメートルの仲よし小道を再整備するための基本構想策定委託料257万円が計上されています。本年度は基本構想を練り、そして具体的な策定の進め方は相模が丘地域と同様に市民と協働して取り組むとのことです。この仲よし小道の沿線は日産自動車や物流センター、大型商業施設などの企業が存在します。さらに国道が横切っているのに加え、複数の自治会が存在するなど、相模が丘地域とは環境が全く異なりますので、さまざまな困難が想定されますが、当該事業が完成することによって市民の皆さんに潤いを与え、さらには地域のコミュニティの形成、生きがいの創出など、非常に大きな効果があることが期待でき、高く評価いたします。

 小田急相模原駅前西地区市街地再開発事業として5,230万円計上されています。この事業は市街地再開発事業に長い期間取り組んできましたが、動きがなかなか見えなく停滞していた当該事業が2月20日に県の認可がおり、19名の地権者で再開発準備組合が発足するなど、ようやく具体的な動きが見えてきました。完成すると1階は商業店舗、2階から4階は商業や公益なスペース、そして民間保育園や子育て支援施設などの構想があるとのことです。スケジュールは平成27年に権利変換事務などを行い、平成28年は既存建物の取り壊し、その後、建設に着手、平成30年に完成になるとのことであります。相模原市域においては既に再開発事業が完了していますが、座間市が早急に事業に着手することにより駅前北口の活性化を図り、市民の利便性を図るものとして大いに評価いたします。

 南東部地区交通対策事業費として3億8,707万円が計上されました。これは市道38号線の拡幅用地取得、また、小松原交差点の調査などのための費用ですが、市道38号線拡幅では日産自動車さんより2,300平方メートルの土地を寄附していただくことで市の負担軽減が図られます。また、カレスト座間跡地周辺の再開発に伴う渋滞解消対策が図られ、さらには長年の懸案事項だった小松原交差点の改良に一歩前進することを高く評価いたします。

 「きよらかな水 大切に守るまち」の実現に向けて、新規事業として市道38号線雨水災害対策事業費3,594万円が計上されました。近年、大雨発生時に市道38号線、座間近代乗馬クラブ付近での冠水被害の解消のための計上であります。この問題に関しましては、同じ会派の松橋議員も一般質問で取り上げており、当局におかれましては早期に解決に向けた取り組みをされる姿勢を高く評価いたします。

 次、続きまして、議案第22号並びに24号でありますが、平成26年度座間市特別職報酬審議会の答申を受けて今回上程された議案であります。座間市特別職報酬審議会の会議録も拝見をさせていただきましたが、2年前の前回答申の中で補足として景気がよくなったら上げるという文言をつけている。また、座間市においては特別職の報酬が16年据え置いている状態が続いているといったことなどから、今回の改定については各委員が活発に議論をされ、国の動向や民間企業の状況、近隣各市の状況なども踏まえた上で今回の審議会の答申をまとめていただいたものであると認識しております。市民との協働を進める上でも審議会の答申は重く受けとめるべきであると思います。ざま大志会でもこのような答申を出していただいた市民の皆さんの期待に応えるべく、さらに議員活動に精進を努めていきたいと考えております。よって、議案第22号並びに24号については賛意を表します。

 るる賛成する理由を申し上げてまいりましたが、今回上程されました諸議案は第四次総合計画推進のためには欠かせないものであり、議会での議論、監査委員の意見、各審議会の答申なども十分に考慮し、市民要望を積極的に実現する諸議案であることを申し添え、議場の皆さんにも賛成されますことを呼びかけ、賛成討論とさせていただきます。

 最後になりましたが、この3月にご勇退をされます職員の皆さん、本当に長年お疲れさまでございました。それぞれにいろいろと思い出もございますが、本当に大変お世話になりました。今後もお体にご自愛され、それぞれにご活躍なさいますことをお祈り申し上げます。
 以上で、ざま大志会の賛成討論を終わらせていただきます。(拍手)

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